楽天市場 最強攻略ガイド ~売れるネットショップの新常識、ECの達人が教えます~

著者の一言

この記事を読むのに必要な時間:およそ 2 分

「楽天市場に出店したいけど,売れるかどうか不安だ」

「楽天市場にお店を出したけど,思うように売れない」

「何年も楽天市場に出店しているけど,売上が少しずつ落ちている」

そんな悩みを抱えるすべての人に「この本を読んで売上が伸びた!」と実感してもらえることを目的として,この本を執筆した。

私,竹内謙礼は,楽天市場でネットショップを運営し,2002年と2003年に優秀な店舗に与えられる「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー」を2年連続で受賞した。その経験を生かして,2004年にネットショップのコンサルタントとして独立。しかし,楽天市場を始めとしたEコマース業界は目まぐるしいスピードで変化し,閲覧するデバイスはPCからスマホに,情報発信はメルマガからSNSへと形態を大きく変えて,自分の成功体験談はすぐに通用しなくなった。

楽天市場が独り勝ちをしていたネット通販の市場も,AmazonやYahoo!ショッピングが台頭し,最近では海外の通販サイトとも競争しなくてはいけなくなった。気がつけば,楽天市場は「数多くあるEコマースの1つ」にすぎず,私自身もネット通販のノウハウだけでは対応しきれなくなり,次第に楽天市場のコンサルティングの現場から距離を置くようになっていった。

そんな時,⁠楽天市場のノウハウなら彼がダントツだよ」と知人から紹介されたのが,清水将平氏だった。元楽天の社員という肩書だったので,⁠多少はEコマースにくわしいだろう」という程度で彼の話を聞きに行った。しかし,その期待は良いほうに裏切られる。桁違いの情報量とノウハウの深さに圧倒されてしまったのだ。

「楽天市場の店舗数を,今の5万店舗から,10万店舗に増やしたい」

荒唐無稽な提案を清水氏から受けたのは,2024年に入ってからである。

清水氏が運営する楽天市場の会員制サービス「ECマスターズクラブ」は,すでに2,600社以上加盟しており,楽天市場のノウハウを保有する国内最大級のネットショップ支援企業へと成長していた。

「楽天市場の店舗数を増やす」というのは楽天の仕事であって,それを支援する清水氏の会社とは無関係なことである。しかし,清水氏は「ネットショップも楽天も一緒に成長しなくてはいけないフェーズに突入している」と力説する。

「マーケティングやセールスのノウハウをしっかり教えることができれば,楽天市場に出店する人がさらに増えて,Eコマース業界全体が活性化する。そのノウハウを提供するのは,楽天市場だけではなく,僕ら外部の人たちも一緒に支援していかなければいけない」

ネットショップ運営の目的は売上を伸ばすことであり,その売上を伸ばすノウハウを提供することが,私を含めた外部のコンサルタント事業者の役目である。しかし,自分のクライアントの売上だけを伸ばしているだけでは,Eコマース業界は活性化しない。ノウハウを知らず,広告費だけを投資して,⁠儲からないじゃないか」とネットショップの事業から撤退する店舗が増えれば,自分たちのお客を減らすことになる。

楽天は楽天市場のことだけを考えて,ネットショップは自分たちの店舗のことだけを考えるような分担方式では,やがてEコマース市場は衰退していってしまう。

最近の楽天市場の置かれている環境は,恵まれているとは言い難い。楽天モバイルへの先行投資,急成長するAmazon,巣ごもり消費の反動や送料の高騰など,ネガティブな情報のほうが先走りしている。

しかし,店舗数が倍に増えれば,楽天市場で買い物をするユーザーが急増する。そうすれば,楽天モバイルの利用者が増えて,楽天のキャッシュフローも回復,スケールメリットが生まれて,楽天市場が展開する物流サービスの送料が下がる可能性もある。消費者にも店舗にも活気が生まれて,日本経済も元気になる。

清水氏と私の2人で持っている知識と情報を総動員して,ネットショップ運営の攻略本を執筆すれば,楽天市場の店舗を倍に増やせるのではないか。そんな思いで,共著で本書を出版するプロジェクトが立ち上がった。

元楽天社員の清水氏と,楽天市場でネットショップを運営した私としては,楽天市場に「恩を返したい」という思いも強い。現在,自分たちがEコマースの最前線で,大手コンサルタント会社と互角に渡り合えるのは,楽天市場で学んだネットショップ運営の知識とノウハウのおかげであることはまちがいない。そんな自分たちが,今度は楽天市場を助ける番だと勝手に思ってしまうのは,純粋に楽天に対しての感謝の気持ちの表れと言ってもいいだろう。

本書の構成はいたってシンプルである。

第1章では,楽天市場に出店する際の基本情報についてまとめている。既存のベテラン出店者でも,売上が伸びない要因になっている可能性もあるので,再確認としてチェックすることをおすすめする。

第2章では,⁠お金をかけなくても売上が伸びるネットショップを作る」という狙いのもと,店舗の基礎体力を鍛える方法を解説している。商品のカテゴリ,ジャンル,サブジャンルの登録方法をはじめ,売れる商品ページの作り方やSKUの対策などをわかりやすく紹介している。

第3章では,本格的に売上を伸ばすために必要な楽天市場内のSEO(検索エンジン対策)についてレクチャーしている。売上が頭打ちになるネットショップが目の前の“壁”を打ち破るのに役立つだろう。

第4章では,クーポンやLINE,アフィリエイトの活用法などを紹介。ツールをフル活用した売上の伸ばし方を解説している。

第5章では,楽天スーパーSALEやお買い物マラソン,楽天スーパーDEAL,頒布会や定期購入などのイベントで,売上を最大化させるマーケティングノウハウを余すことなく公開している。

第6章では,楽天市場のネットショップ運営の要となる広告の運用方法についてレクチャーする。⁠広告を出しても売れなかった」という苦い経験を持つ人や,⁠広告で売れても,利益が出ない」という悩みを抱えている人は,新たなネット広告戦略を構築するヒントにしてほしい。

第7章では,人材採用や外注業者の活用法に加えて,楽天市場の担当者との付き合い方,ネーションズへの参加の心構えなど,ネットショップの「人」と物流の問題についてわかりやすく解説する。

本書は,楽天市場に特化したマーケターの清水将平氏のノウハウを,経営コンサルタントの竹内謙礼がヒアリングをして執筆,お互いで内容を加筆修正しながら書き上げた共著となる。清水氏の専門的なEコマースのノウハウを初心者でもわかりやすい言葉で表現し,私の持っている“楽天市場以外”のノウハウを加えることで,“史上最強”の楽天市場の攻略本ができたと自負している。

本書を手に取ってくれたすべての人が「楽天市場でもっと頑張ってショップを運営しよう!」という思いになってくれれば,著者としてうれしい限りである。

著者プロフィール

清水将平(しみずしょうへい)

日本ECサービス株式会社 代表取締役社長。

株式会社ECXグループ 代表取締役社長。

1975年生まれ。関西大学卒業後,株式会社ドリーム・トレイン・インターネット(DTI)にてサポート部門の責任者を務め,各専門誌でサポート満足度No.1を獲得。2003年に楽天株式会社に入社し,ECコンサルタントや多数の部署を兼務し,最大600店舗を担当。店舗のセキュリティ対策,受注・カード決済のAPI化,アフィリエイト推進,社員食堂など数々の事業に携わる。2007年からフリービット株式会社のCEO室,子会社DTIの営業部マネージャーを経て,2010年に独立。ネットショップの会員制サービス「ECマスターズ」を設立。2023年11月に,グリニッジ株式会社と経営統合し,ECXグループとして,楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー2024受賞ショップの約50%58社を含む,5,000社以上にサービスを提供。

一般社団法人ECスキル認定協会(JECSA)代表理事も務める。

メディア出演実績多数。

【ホームページ】https://ec-masters.co.jp


竹内謙礼(たけうちけんれい)

有限会社いろは代表取締役。

1970年生まれ。城西大学経済学部卒業後,出版社,観光施設の企画広報担当を経て,2004年に経営コンサルタントとして独立。楽天市場において2年連続ショップ・オブ・ザ・イヤーを受賞したほか,ネットビジネスの受賞歴あり。ネットショップ運営を中心にしたコンサルティングに精通しており,個人事業主のネットショップ運営から大企業のネット通販事業まで,幅広くノウハウを提供している。現在,低価格の会員制コンサルティング「タケウチ商売繁盛研究会」の主宰として,120社近い企業に指導。日経MJにおいて,中小企業の成功ノウハウを紹介する「竹内謙礼の顧客をキャッチ」を毎週月曜日,10年間,600回以上執筆中。

著書は『ネットショップ運営 攻略大全』『SDGsアイデア大全』『ホームページの値段が「130万円」と言われたんですが,これって相場でしょうか?』(技術評論社),『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』(日本経済新聞社),『会計天国』(PHP研究所)ほか60冊以上。

【ホームページ】https://e-iroha.com/