エンジニアの開発に役立つ逆引きリファレンス

今時の逆引きリファレンス「テクニックバイブルシリーズ」とは

テクニックバイブルシリーズはスピンオフ企画も含め、これまで3冊発行されています。

シリーズコンセプトを簡単に説明すると、カイゼンに特化し、何ができるのかを紹介するというスタンスの逆引きリファレンスとなります。⁠作業効率に特化したリファレンス」という記事が、gihyo.jpに載っているので、併せて読んでいただければ幸いです。

カイゼンに特化することで、リファレンス本のイメージを払拭

分厚く何でも載っているというのが一般的なリファレンスのイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?

欠点としては、網羅的なリファレンスにすると散漫になりがちである点が挙げられます。また、何でもあるため、重要度がわからなくなることもあるでしょう。

逆にリファレンスなのに、本シリーズのように200や150といった技数はかえって少なく感じることもあるでしょう。

しかし、カイゼンに特化することで、⁠実際に自分が行って不満があった内容をこうすることで解決できた」といったその道のエキスパートである著者さんのテクニックを凝縮した点が、どこにでもあるリファレンスと大きく違う点となります。厳選したTipsのため、どれも現場で役立つ内容となることでしょう。

待望の新シリーズ『JavaScriptテクニックバイブル ~効率的な開発に役立つ150の技』

本書も、テクニックバイブルシリーズのコンセプトを受け継ぎ今風なJavaScriptの書き方を豊富なサンプルコードを基に具体的に解説しています。Tips数は150と少ないですが、現場で必要となる「デバッグ」⁠テスト」⁠パフォーマンス」カイゼンと多岐に渡った内容です。

また、本書で紹介したサンプルを実際に試せるようにJSFiddleというWebサービスを利用し、アクセスすることで動きを確認できます図1⁠。

図1
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是非活用してください。

最後に、著者の一人である嶋田大輔氏からコメントをいただきました。

本書はテクニックバイブルとして初のプログラミング言語での出版、著者としても初執筆ということでいろいろと冒険的な書籍ではありましたが、おかげ様で好評を頂いております。本書を手にとって頂いた読者の方にこの場を借りてお礼申し上げます。

JavaScriptを取り巻く環境というのは昨今めまぐるしく変わっており、常に先端を追い続けるという意味ではとても刺激的な言語の一つになっています。

最近では安全に記述することが可能で、コンパイルをして生のJavaScriptへ変換するという新しい言語も生まれてきています。

将来的には生のJavaScriptは一切書かずに、安全な言語でJavaScriptを書く時代が来るのではないかと感じています。

しかしそうは言ってもまだまだ現場では小規模から大規模まで生のJavaScriptを使って開発をしているのが実情であり、本書はそうした現場で使われている、生きたテクニックが詰まった一冊となっています。

本書の多くのサンプルコードは実際にWeb上で実行可能となっておりますので、実際に動作を確認しながら読んで頂くことでより理解が深まるものと考えています。

JavaScriptは他言語と比較しても、コードを動作させることがとても容易な言語と言えますので、是非たくさん読んで、書いて、JavaScriptの罠にはまってください。

本書を通じて皆さまの業務に少しでも生かされれば幸いです。