PCで作業するうえでなくてはならないテキストエディタ
通常PCで作業する場合、なんらかのテキストエディタを利用していることと思います。テキストエディタと聞いて思いつくのがEmacs、Vi/Vim、秀丸などではないでしょうか?
いずれも共通している点は以下の通りです。
- 自分の好きなようにカスタマイズできる
- プラグインを利用しながら拡張できる
秀丸ならばマクロと呼ばれるライブラリが、EmacsならばEmacs Lispと呼ばれるelファイルが用意されています。ユーザーは自分で開発しなくても、用意されているライブラリやファイルをダウンロードしてきて、自分の設定ファイルに追加するだけで利用することができます。もちろん今回紹介するVi/Vimでも同様です。「先人が用意してくれたものを有効に活用できる」これが何と言ってもこれらテキストエディタの最大の魅了ではないでしょうか?
プラグインを追加する利点は?
テキストエディタにプラグインを追加することで、作業効率が格段にアップします。たとえば「もう少し文字入力を楽にしたい」「バッファ操作をもっと強化したい」といった誰しもが抱く要望を、ちょっとしたテクニックやプラグインの導入で改善できます。そのようなニーズに対応した書籍を2つ紹介します。どちらも「作業効率に特化した逆引きリファレンス」です。
どちらの本もすでに使っている人を対象にしていますが、最低限の基本操作は解説しています。基本操作の一例を以下に紹介します。
Vimエディタの基本操作
起動と終了
まずはVimエディタを起動しましょう。GUI版Vimエディタを使用する場合、アイコンをクリックします。CUI版のVimエディタを使用する場合、端末から'vim'コマンドを実行しましょう。
Vimエディタを終了したい場合は、ノーマルモード[1]で':'を入力した後、「q」を入力することで終了します。':q'コマンドと言った方がわかりやすい方も多いでしょう。
カーソルの移動
Vimエディタのカーソルの移動について説明します。カーソルキーでも移動することができますが、Vimエディタでは'h'、'j'、'k'、'l'を使用することで、ホームポジションを維持したままカーソル移動ができます。カーソル移動一覧を表1に示します。
表1 カーソル移動
入力 | 移動方向 |
h | 左方向に1文字カーソル移動 |
j | 下方向に1文字カーソル移動 |
k | 上方向に1文字カーソル移動 |
l | 右方向に1文字カーソル移動 |
0 | 行頭にカーソル移動 |
^ | 行の最初の文字にカーソル移動 |
$ | 行末にカーソル移動 |
最後に
上記の基本操作はすでにわかっているという方であれば、逆引きリファレンスはすぐに役に立つことでしょう。逆にわからないという方であっても、別の本で1冊基礎をマスターしながら、逆引きリファレンスを見れば、必ず役に立つはずです。この秋、新しいエディタライフを送ってみてはいかがですか?