60分でわかる!シリーズ60分でわかる!
デジタル本人確認&KYC 超入門
2023年7月15日紙版発売
2023年7月15日電子版発売
神谷英亮,笠原基和,中村竜人,渡辺良光 著
四六判/152ページ
定価1,430円(本体1,300円+税10%)
ISBN 978-4-297-13593-5
書籍の概要
この本の概要
近年,マイナンバーカードで話題になる「本人確認」。これまでは窓口で身分証を見せたり,複写を提出することが主でした。
本書はデジタルに移行した本人確認の流れと問題点,導入する際のポイントから,セキュリティ問題などを整理し,公的利用や民間事業者の最新活用事例まで紹介します。
「デジタル本人確認はこれまでとなにが違うの?」「マイナンバーカードってなに?」といった疑問点について詳細にまとめた1冊です。
こんな方におすすめ
- マイナンバーカードの移行などの話題から,本人確認とはなにを指すのかを知りたい人など
- 金融機関の担当者,システム担当
- 本人確認を必要とする民間サービス事業者(Eコマース,レンタカー,不動産,資格講習,ベビーシッターといった人材派遣業など)
本書のサンプル
本書の紙面イメージは次のとおりです。画像をクリックすることで拡大して確認することができます。
目次
- 1分で理解する デジタル本人確認&KYC Q&A
- ひと目でわかる 主なデジタル本人確認手法
Part 1 サービスのデジタル化が進む
本人確認で確認すること
- 001 私たちの日常生活に欠かせない本人確認
- 002 「 本人確認」は何のために行うのか
- 003 KYCとデジタル本人確認
- 004 社会のデジタル化により,急拡大するeKYC市場
- 005 本人確認は「身元確認」と「当人認証」の組み合わせから成る
- 006 なりすましや不正を防ぐ本人確認のアシュアランスレベルとは
- 007 自主的に本人確認を導入する事業者とその課題
- 008 GoogleやFacebookのアカウントを使ったログイン
- 009 デジタル技術の発達により進化する本人確認
- Column 本人確認における当人認証の重要性
Part 2 事業者が知っておくべきルール
本人確認を取り巻く法令を知る
- 010 本人確認に関するルール
- 011 犯収法① 犯罪収益移転防止法の概要
- 012 犯収法② 犯罪収益移転防止法における特定事業者の義務
- 013 犯収法③ 身元確認を第三者に依拠する方法
- 014 米国政府機関向けに策定されたNISTガイドライン
- 015 行政手続き向けのガイドライン
- 016 携帯電話不正利用防止法による本人確認義務
- 017 古物営業法による本人確認義務
- 018 出会い系サイト規制法による年齢確認義務
- Column 海外の本人確認に関わる基準
Part 3 利用できる書類の種類と特徴
本人確認書類を正しく知る
- 019 本人確認書類にはどんな種類があるのか
- 020 急速に普及が進む身分証としてのマイナンバーカード
- 021 マイナンバー(個人番号)とマイナンバーカード
- 022 マイナンバーカードの券面事項入力補助APの活用
- 023 マイナンバーカードによるデジタル本人確認
- 024 マイナンバーカード以外の顔写真付き本人確認書類の概要
- 025 外国人の本人確認にも利用可能な証明書
- 026 進展が期待される本人確認書類のデジタル化
- Column シンガポールのデジタル身分証Singpass
Part 4 サービスに適した選択を
安全性を確保するデジタル本人確認の技術と手法
- 027 巧妙化する本人確認書類の偽造やなりすまし
- 028 偽造や情報漏えいを未然に防ぐデジタル本人確認
- 029 なぜ,事業者やサービスによって本人確認手法が異なるのか
- 030 公開鍵暗号方式はデジタル本人確認を支える
- 031 電子契約で利用されるデジタル署名と電子証明書
- 032 身元確認手法を選択する際の考え方
- 033 手法① 本人確認書類の券面+顔写真を撮影する(ホ方式)
- 034 手法② マイナンバーカードの電子証明書を利用する(公的個人認証)
- 035 手法③ 本人確認書類の画像をアップロードする(アップロード方式)
- 036 技術の進歩により多様化する身元確認手法
- 037 中間的な手法① 本人確認書類の携帯不要な「デジタル身分証」
- 038 中間的な手法② AI技術を活用した「自動ホ方式」
- 039 本人確認手法を選択する上での留意点
- Column 新しい当人認証手法「パスキー」
Part 5 必要とされるシーンとは
デジタル本人確認サービス活用事例
- 040 金融サービスにおける本人確認
- 041 リユースサービスにおける本人確認·
- 042 携帯電話サービスの契約時における本人確認
- 043 MaaSやモビリティサービスにおける本人確認
- 044 人材の紹介やマッチングにおける本人確認
- 045 地域ポイントなどのオンライン化における本人確認
- 046 行政サービスを利用する際の本人確認
- 047 マイナポータルのサービスを利用する際の本人確認
- 048 マイナンバー取得時の本人確認
- Column 顧客情報の不正利用やなりすましを防止する
Part 6 情報を取り扱う責任を知る
本人確認を導入する際に気を付けるべきこと
- 049 本人確認実施にあたっての責任
- 050 自社のシステムとAPI連携を行う際の確認事項
- 051 本人確認で対応したいリスクを特定する
- 052 利用者の離脱とその対策
- 053 個人情報の取り扱いに関する利用者の意識
- 054 本人確認ではどのような情報が取得されているのか
- 055 本人確認で収集した個人情報の適切な取り扱い
- Column 保有個人データの開示等の請求等における本人確認
Part 7 これからどうなる?
デジタル本人確認の展望
- 056 お財布から身分証のなくなる社会へ
- 057 何度も本人確認をしないですむ社会とするために
- 058 デジタル本人確認とプライバシー
- 059 ゲーム上やメタバースにおけるアバターの本人確認
- 060 デジタル技術を活用した資格証明
- 061 広がる顔認証の活用
- 062 デジタル本人確認は,デジタル社会に不可欠な社会基盤に
- Column マイナンバー法の改正と加速するデジタル社会の推進
- 索引