[改訂新版]マインドマップから始めるソフトウェアテスト

[表紙][改訂新版]マインドマップから始めるソフトウェアテスト

紙版発売
電子版発売

A5判/224ページ

定価2,728円(本体2,480円+税10%)

ISBN 978-4-297-10506-8

電子版

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書籍の概要

この本の概要

2007年に刊行されたテスト入門書が待望の復刻改訂!
ソフトウェアテストの各フェーズにマインドマップを適用しながら,考え方やノウハウを実例とともにわかりやすく紹介します。マインドマップの手法を適用することで,初級者でもテストの計画や分析,設計,実装,報告といった一連の工程に,スムースに取り組めるようになります。
電子版はマインドマップ画像を元原稿のカラー画像にて提供。
紙版にもサプライズを用意しました。ぜひお手に取ってお確かめください。

こんな方におすすめ

  • テスト技術者としてステップアップしたい方
  • 職場に配属されたばかりの新人の方

著者の一言

ここ数年でソフトウェアテストの書籍や専門の雑誌は数を増やし,特集記事を見かけることも珍しくなくなってきました。今や書店にはソフトウェアテスト関連コーナーが設置され,情報を得ることが容易になっています。これは非常に喜ばしいことだと言えるでしょう。
しかし,これらの情報を入手しても,すぐに使いこなすのは難しいと感じてしまい,学んだ知識をなかなか実作業に活かすことができないという人も多いようです。実際,ソフトウェアテストの普及活動の現場でも,そのような声を聞きます。ソフトウェアテストの担当者が伸び悩んでいる原因を探っていくと,テストの「作業工程」と「思考過程」に不安を抱いていることが多いようです。
テスト活動に取り組むにあたって,どのような作業が必要で,どのように順序立てて行えばいいのかという情報は,今まであまり公開されていなかったように思います。また,テスト計画やテストケースをどのように考えていくのかという情報も少なかったのではないでしょうか。
そういった背景もあり,著者たちが現場で試行錯誤しながらたどり着いた答えを本書にまとめることとしました。
本書のコンセプトは,以下のとおりです。

  • テスト全体の作業工程を知ること
  • テストの思考過程を知ること

本書を読むことにより,作業工程の全体像を俯瞰し,思考過程の雰囲気をつかんでもらえたらと思います。そして,本来ソフトウェアテストが持っている創造的な側面に気づいていただけたら,筆者としてもうれしい限りです。

(本書「はじめに」より)

この書籍に関連する記事があります!

ソフトウェアテストの作業工程にマインドマップを応用し,より創造的なテストに!
本稿が掲載される時期は,ソフトウェア開発の現場にも新人さんや業界初級者が配属される季節ですね。
「フェイスアップ!」「ビルドアップ!」「マインドアップ!」~JaSST'19 Hokkaidoレポート~
2019年8月30日(金),ソフトウェアテスト技術分野のシンポジウムであるJaSST'19 Hokkaidoが札幌市教育文化会館で開催されました。

本書のサンプル

本書の紙面イメージは次のとおりです。画像をクリックすることで拡大して確認することができます。

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目次

第Ⅰ部 ソフトウェアテストとマインドマップの基本
Chapter 1 ソフトウェアテストって何?

  • 1.1 ソフトウェアテストを行う意義をつかむ
  • 1.2 ソフトウェアテストのイメージをつかむ
  • 1.3 ソフトウェアテストの作業を知る
  • 1.4 Chapter 1 のまとめ

Chapter 2 マインドマップって何?

  • 2.1 マインドマップの概要を知る
  • 2.2 マインドマップの効果を知る
  • 2.3 ソフトウェアテストへの適用例
  • 2.4 マインドマップに正解はない
  • 2.5 Chapter 2 のまとめ
  • 【Column】マインドマップの法則
  • 【Column】マインドマップのお供にお菓子を

第Ⅱ部 マインドマップをソフトウェアテストに使ってみよう
Chapter 3 第Ⅱ部の流れ

  • 3.1 仕様分析からテスト報告まで
  • 3.2 ケースの説明
  • 3.3 登場人物の説明
  • 【Column】Test.SSFにおけるテストプロセス

Chapter 4 仕様分析 ~仕様を分析しよう~

  • 4.1 仕様分析の手順を確認する
  • 4.2 要件定義書がある場合
  • 4.3 要件定義書がない場合
  • 4.4 Chapter 4 のまとめ
  • 【Column】三色ボールペンを使って仕様を確認しよう

Chapter 5 テスト計画 ~テスト計画を検討しよう~

  • 5.1 テスト計画の手順を確認する
  • 5.2 テスト計画書の概要(IEEE 829)
  • 5.3 テスト計画を立てる
  • 5.4 テスト計画はいつ作ればよいのか
  • 5.5 Chapter 5 のまとめ
  • 【Column】テストタイプ
  • 【Column】規格と現場のテスト計画項目の違い

Chapter 6 テスト設計 ~テスト設計をしよう~

  • 6.1 テスト設計の手順を確認する
  • 6.2 テスト設計を行う
  • 6.3 Chapter 6 のまとめ
  • 【Column】テスト項目やテスト観点を見つけるコツ

Chapter 7 テスト実装 ~テストケースを作成しよう~

  • 7.1 テスト実装の手順を確認する
  • 7.2 テスト設計(テスト項目)を見直す
  • 7.3 テストパラメータを検討する
  • 7.4 期待結果を検討する
  • 7.5 テストケースのテンプレートを検討する
  • 7.6 Chapter 7 のまとめ
  • 【Column】テストケースの種類

Chapter 8 テスト実行 ~テストログとインシデントレポートを書こう~

  • 8.1 テスト実行の手順を確認する
  • 8.2 テストログとインシデントレポート
  • 8.3 テストログの内容を検討する
  • 8.4 テストログをまとめる
  • 8.5 インシデントレポートを検討する
  • 8.6 インシデントレポートを書く
  • 8.7 Chapter 8 のまとめ
  • 【Column】インシデントレポートの管理にはBTSを活用しよう

Chapter 9 テスト報告 ~報告書を作成しよう~

  • 9.1 テスト報告の手順を確認する
  • 9.2 テスト報告書のテンプレートを作成する
  • 9.3 マインドマップで要約する
  • 9.4 Chapter 9 のまとめ
  • 【Column】ISO/IEC/IEEE 29119におけるテスト報告書の項目

第Ⅲ部 本書のまとめ
Chapter 10 まとめ ~さらにテストの品質を向上し,マインドマップを活用するために~

  • 10.1 第Ⅰ部と第Ⅱ部のまとめ
  • 10.2 さらにテストの品質を向上するために
  • 10.3 マインドマップを活用するために
  • 10.4 Chapter 10 のまとめ
  • ブックガイド

著者プロフィール

池田暁(いけだ あきら)

1976年長崎生まれ。組込みシステムの設計開発・品質保証業務を経て,技術支援部門にてソフトウェアテスト技術やアジャイル開発,MBD/SPL等の導入を支援。その後情報通信分野から医用分野,オートモーティブ分野に所属を移し,現在は社内のテスト改善や技術向上,研究活動など,全社テストプロセス改善活動に取り組んでいる。社外においてはNPO法人ASTERや技術者団体・コミュニティに所属し,ソフトウェアテスト技術の普及振興活動に取り組んでいる。日本品質管理学会,ACMに所属。ASTER理事,SQiP運営委員,AFFORDD運営委員,NaITE代表,等。


鈴木三紀夫(すずき みきお)

1968年神奈川県生まれ。複数のエンタープライズ系システムの開発に携わり,技術支援部門にてソフトウェアテスト技術や要件定義技術を支援しつつ,Wモデルの導入を推進。その後IoTの開発・テストを経て,現在はPMOとしてレビューや標準策定に従事。社外活動では,話をしたい人の場を提供する「語る夕べ」をコーディネートし,ソフトウェアテストを含む品質技術の普及振興活動に取り組んでいる。ASTER理事,JaSST実行委員,JSTQB技術委員,等。