tanQブックスシリーズ日本近海に大鉱床が眠る
―海底熱水鉱床をめぐる資源争奪戦―

[表紙]日本近海に大鉱床が眠る―海底熱水鉱床をめぐる資源争奪戦―

紙版発売

四六判/216ページ

定価1,628円(本体1,480円+税10%)

ISBN 978-4-7741-4222-7

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この本の概要

日本の排他的経済水域(EEZ)は世界第6位を誇る。この広大な排他的経済水域の海底には,レアメタルを始めとする鉱物資源が眠っていることが分かっている。この資源をうまく利用することができれば,世界情勢に左右されることなく自前で鉱物を確保できるようになるという。

しかし,鉱床のある場所は深い深い海の底。その上,世界各国が日本にある鉱床を狙っている。商業ベースに乗る可能性は? 開発に立ちふさがるのは生物多様性? 利権が絡む鉱区とは?

数々の難問に翻弄されながら,海底熱水鉱床に挑む研究者。その声を交えながら,資源開発の“知られざる現場”に鋭く迫る。

こんな方におすすめ

  • 鉱物・エネルギー資源に興味のある方
  • 研究の最前線に起こる難問に興味のある方
  • 潜水艇マニア

著者プロフィール

飯笹幸吉(いいざさこうきち)

1953年千葉県生まれ。現在,東京大学大学院新領域創成科学研究科教授。工学博士。東京教育大学理学部地学科卒。東京大学工学系大学院修士・博士課程修了。専門は海底鉱床学・海洋地質学。独立行政法人産業技術総合研究所(旧通商産業省工業技術院地質調査所)を経て,2009年9月から現職。

CG動画に「明神海丘 カルデラの形成とチムニーの成長史」がある。

著者の関係するHP:東京大学大学院新領域創成科学研究科海洋技術環境学専攻HP北太平洋鉱物資源データベース