tanQブックスシリーズ日本近海に大鉱床が眠る
―海底熱水鉱床をめぐる資源争奪戦―
2010年4月9日紙版発売
飯笹幸吉 著
四六判/216ページ
定価1,628円(本体1,480円+税10%)
ISBN 978-4-7741-4222-7
書籍の概要
この本の概要
日本の排他的経済水域(EEZ)は世界第6位を誇る。この広大な排他的経済水域の海底には,レアメタルを始めとする鉱物資源が眠っていることが分かっている。この資源をうまく利用することができれば,世界情勢に左右されることなく自前で鉱物を確保できるようになるという。
しかし,鉱床のある場所は深い深い海の底。その上,世界各国が日本にある鉱床を狙っている。商業ベースに乗る可能性は? 開発に立ちふさがるのは生物多様性? 利権が絡む鉱区とは?
数々の難問に翻弄されながら,海底熱水鉱床に挑む研究者。その声を交えながら,資源開発の“知られざる現場”に鋭く迫る。
こんな方におすすめ
- 鉱物・エネルギー資源に興味のある方
- 研究の最前線に起こる難問に興味のある方
- 潜水艇マニア
この本に関連する書籍
-
気候科学の冒険者―温暖化を測るひとびと
地球温暖化問題の研究には多くの日本人研究者が関わっている。その中でも選りすぐりの人々が,サイエンスカフェという場で,フランクに語った,自身の研究のこと,研究...
-
時空と生命―物理学思考で読み解く主体と世界
私とは何か。時間とは,空間とは……。これらは,古来,哲学者たちが何千年もの間考え続けてきた謎である。近代科学の登場,そして19世紀から20世紀にかけての科学革命(...
-
薬なしで生きる―それでも処方薬に頼りますか―
昔はあきらめていた命も,今では新薬の登場で助かるようになったといいます。しかしこの常識が次々に覆されてきているのです。大規模に行う新しい調査法によって,病院...