OpenAIのChatGPTに代表される会話型AIサービスは急速に進化し、さまざまな分野で活用されています。ChatGPTの一機能であるGPTsは、ユーザーがChatGPTをカスタマイズして利用することができ、用途に応じた調整が可能です。ここでは、GPTsの活用法と作り方を簡単に説明します。
オリジナルのChatGPTを作れる「GPTs」
GPTsは、ChatGPTを自分の好きなようにカスタマイズしたオリジナルのChatGPTです。ブログやニュース記事などの文書作成に特化したGPTs、キーワードだけで画像や動画を生成するGPTs、特定のキャラクターになりきって会話してくれるGPTs、英会話の練習に特化したGPTsなど、さまざまなGPTsを作ることができます。
普通にChatGPTからのプロンプト入力で文章や画像の生成は可能ですが、GPTsの場合は目的のGPTsに対してキーワードを入力するだけでも利用できるので、ChatGPTでプロンプトを考えて入力するのが苦手な方でも使いやすいという利点もあります。
企業や個人が公開しているGPTsは、ChatGPTにログインしていれば無料アカウントのユーザーでも利用できます。ChatGPTの画面左上の[GPTを探す]をクリックすると、利用可能なGPTsの一覧が表示されます。
プログラミング知識がなくても「GPTs」を作ることができる
ChatGPT Plusなどの有料版のユーザーであれば、自分でGPTsを作ることができます。プログラミング知識は不要で、プロンプトで会話するように指示するだけで作れるのが大きな特徴です。
画面右上の自分のアイコンをクリックし、[マイGPT]→[GPTを作成する]で、GPTsの作成画面を表示します。画面左の[作成する]をクリックして、「GPT Builderにメッセージを表示する」に作成したいGPTsを文章で入力するだけで、すぐにGPTsが作成できます。
ここでは一例として、「とにかく私を褒めてくれるGPTsを作成して」と入力して作ってみました。GPTsの名前やプロフィールアイコンも自動で作成してくれます。
図1の画面右のプレビューが実際に作られたGPTsで、試しに「今日早起きできたよ」と入力すると、とにかく褒めてくれます。イメージと違う場合は、「褒め方をもう少し控えめに」「親が子供を褒めるように」といった調整も可能です。
図1 GPTsは会話するように指示するだけで作ることができます。
ここでは一番簡単な作成例を紹介しましたが、他にも与えたファイルを参照して回答してもらったり、Webからの情報を参考に回答したり、外部のWebサービスと連携したりすることも可能です。
弊社から発売している書籍『GPTs ChatGPTカスタマイズ入門 ~オリジナルのAIが手軽に作れる!』では、より詳しい「GPTs」の作り方をわかりやすくていねいに解説しています。興味のある方はぜひご覧ください。