プログラムを作った!それからどうする?
Web開発という言葉を聞くと、HTMLやCSSに加え、JavaScriptやPHPなどのプログラミング言語を思い浮かべる人は多いでしょう。個々の技術を勉強するだけであれば、便利なWebサイトや書籍、最近では動画などのコンテンツも増えています。
学んだ知識を使ってプログラムを作成し、レンタルサーバーを借りて公開する場面を考えましょう。問題が出てくるのはここからです。
- どこに配置すればいいかわからない
- 配置したけどページが表示されない
- 表示はされるけれど読み込みが遅い
- アクセス数を増やす方法がわからない
- サーバーの性能が足りていない
- 変更したファイルだけを更新したい
- データベースの更新に無駄がある
- データが勝手に書き換えられた
- 攻撃を受けたようなログがある
これらに対応するには、サーバーやデータベース、ネットワーク、セキュリティなどの知識が必要です。もっといえば、インターネットの全体像やWeb技術の基本的な考え方、Webアプリの開発工程などの知識を押さえておく必要があるのです。このようなWeb開発に必要な教養となる知識をまとめたのが『基礎からのWeb開発リテラシー』です。
プログラミング以外の知識が必要
本書は、「IT業界でWeb開発者として働いてみたい人」だけでなく、「個人でWebサイトやWebアプリを作ってみたい人」、「社員研修で何を教えればいいのか悩んでいる人事担当者」も対象にしています。
ある程度プログラミング経験があっても、「サーバー構築はよくわからない」「ネットワークはわかるけどデータベースはよくわからない」という人も多いでしょう。そこで、「サービスを作る」ことが目的ではなく、プログラミングの技術を学ぶ以外にどういった知識を持っていれば良いのかを知る道標になる1冊を目指しました。
- HTMLやプログラミング言語は学んだけれど、インターネット上に公開するのは不安がある
- 個人でWebサイトを作った経験はあるが、仕事としてどのような点に注意をすればいいのかわからない
- IT業界で扱う話題の幅が広すぎて、新入社員に教えることが多すぎる
- 新卒でIT関連企業に入社したが、先輩に何を聞けばいいのかわからない
といった方々は、ぜひ本書を手にとってみてください。
増井敏克(ますいとしかつ)
増井技術士事務所代表。技術士(情報工学部門)。情報処理技術者試験にも多数合格。ビジネス数学検定1級。
「ビジネス」×「数学」×「IT」を組み合わせ,コンピュータを「正しく」「効率よく」使うためのスキルアップ支援や,各種ソフトウェアの開発を行っている。
著書に『基礎からのプログラミングリテラシー』(技術評論社),『IT用語図鑑』『プログラマ脳を鍛える数学パズル』『図解まるわかりセキュリティのしくみ』『図解まるわかりプログラミングのしくみ』『図解まるわかりアルゴリズムのしくみ』(以上,翔泳社),『プログラミング言語図鑑』『ITエンジニアがときめく自動化の魔法』(以上,ソシム),『Excelで学び直す数学』(C&R研究所),『RとPythonで学ぶ統計学入門』(オーム社)などがある。