3DCGソフト「Cinema 4D」キャラクターアニメーションに挑戦しよう!

Cinema 4Dとは

「Cinema 4D」は、独MAXON Computer社の統合3DCGソフトウェアです。最新バージョンは2018年9月にリリースされた「R20」です。放送、建築、ゲーム、アニメーションなど、幅広い分野で使われています。

Cinema 4Dには、含まれる機能が異なる4つのグレードが用意されています。モデリングからアニメーションまで、3DCG制作の基本的な機能をしっかりと押さえたベーシック版の「Prime⁠⁠、放送業界向けのコンテンツ制作機能が充実した「Broadcast⁠⁠、建築、工業デザインなどで力を発揮する「Visualize⁠⁠、そしてすべての機能を含む最上位版の「Studio」です。

キャラクター作りとアニメーションに挑戦

Cinema 4Dは、モデリングはもちろん、キャラクターアニメーションの機能も充実しています。たとえば2017年に放送されたアニメ「けものフレンズ」は、Cinema 4Dを使って制作されていることが話題になりました。

キャラクターアニメーションを作る過程では、まず動かしたいキャラクターを3DCGデータとして作成します。これをモデリングといいます。次に、マテリアルやテクスチャといった機能を使い、キャラクターの見栄えをより良くしていきます。

Cinema 4Dによる制作の過程(モデリング)
Cinema 4Dによる制作の過程(モデリング)

続いて、キャラクターを自在に動かすために骨格や関節の設定を行います。この作業をリギングといいます。手間のかかる地道な作業ですが、自然な動きを実現するための大切な工程です。また、身体の各パーツを動かすコントローラーを作成するのも、アニメーションを作るうえで大事な作業の1つです。

Cinema 4Dによる制作の過程(リギング)
Cinema 4Dによる制作の過程(リギング)

リギングが完了したら、実際にキャラクターを動かしていきます。先ほど作ったコントローラーを使ってキャラクターのポーズを変えながら、動きを完成させましょう。最後に、背景やライトなどを用意してレンダリングすればアニメーションの完成です。


一度キャラクターが完成してしまえば、その後は、いろいろなポーズのアニメーションを手軽に作れるのが3DCGの魅力です。Cinema 4Dは操作に一貫性があり、動作が安定していて軽快で、初めての方にもお勧めしやすい3DCGソフトの1つです。体験版も提供されているので、興味がある方はぜひ挑戦してみましょう。