本記事を見つけてくださった、Web制作の現場で働くデザイナーのあなた! あなたはプログラミングに触れた経験はあるでしょうか? 中には、「もちろんやっているよ」と胸を張って言えるという方、それどころか、実際にバリバリとプログラミングをこなしている方もいらっしゃることでしょう。しかし一方で、「プログラミングは難しそう……」「過去に挫折してしまって……」と尻込みしてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際のところ、デザイナーとプログラマの分業が進んでいるWeb制作の現場では、デザインもプログラムもどちらも完璧にできる必要はないことも多いでしょう。というより、プログラミングを専門にする同僚がいるのであれば、まずはその方たちに任せるのが理想的です。
しかし、それでもやはり、プログラミングを学んでおくメリットというのは確実に存在します。ここでちょっとだけ考えてみましょう。
コードでのコミュニケーションが一番早い!
たとえば、「このページのこの動きをちょっとだけ変更したい」というケースを考えてみましょう。それによって確実にクオリティが上がるのは分かっていても……変更の意図や期待する結果を整理してプログラマに伝えるのが億劫になってしまうことはよくある話です。なんとか伝えたとしても、「そういうことじゃなかったんだけどな……」ということだってあるかもしれません。細かい変更まですべてプログラマに任せようとすると、どうしてもこういったコミュニケーションコストの問題が生じてしまいがちです。
しかし、そんなときプログラミングの知識があるとどうでしょうか。コードの変更について伝えるにはコードを使うのが一番手っ取り早いというのはよくあることです。変更の依頼にちょっとしたコードを添えることができれば、依頼されたプログラマーが理解しやすく、誤解しづらくなることでしょう。
工数の見積もりもしやすくなる!
また、「ちょっとだけ変更」の「ちょっとだけ」についても、もう少し考えてみましょう。そう、工数の見積りの問題です。デザイナーとして仕事をしている際に、「ちょっとしたデザインの修正」と気軽に依頼された変更が、全体のバランスを変えてしまうがために「ぜんぜん『ちょっとした』じゃないよ……」と絶望してしまった経験は誰にでもあるのではないでしょうか。ほかの人がやっている作業に対する見積もりはなかなか難しいものなのです。
そうです、プログラマに対する依頼だってそうなのです。プログラミングの知識があれば、「これは難しい変更かもしれない」「これはきっとそれほど難しくない」というアタリをつけることが容易になります。「これってほんとにちょっとした変更なのかな……」と迷うことも減るでしょうから、先のコミュニケーションコストの件と合わせて、積極的な改善が進みやすくなるに違いありません。
『知識ゼロからのJavaScript入門』で始めよう!
というわけで、デザイナーでもプログラミングについて知っておきたい! ということがわかりました。そして、Web制作においてまず学ぶべき言語といえばJavaScriptです。JavaScriptを学ぶには、どんな本を読めばいいのでしょうか?
世の中にはJavaScriptの良質な入門書がたくさんあります。もしかしたらあなたも、いくつか読んでみた事があるかもしれません(そして、挫折してしまったこともあるかもしれません……)。
本記事でお勧めするのは、『知識ゼロからのJavaScript入門』です。プログラミングにまったく触れたことがない、あるいは過去に挫折してしまったという方でも読み切ることができる。『知識ゼロからのJavaScript入門』は、まさにそれを目指して書かれた本です。ワンステップを小さめにしているため、その都度達成感を得られるようになっていますし、何より、読み切ることで得られる自信は次のステップへと繋がります。
本書を読んで、1つ上のデザイナーを目指してみませんか?