Web技術の過去⁠現在⁠未来を辿る

Webを支える技術の変化

1989年にTim Berners-Leeが現在のWorld Wide Webのもととなるしくみを提案してから25年以上が経ち、Webはいまや私たちの生活になくてはならないものとなりました。

当初は学術的な色合いの濃かったWebですが、毎日のニュースを知るため、チケットの予約をするため、買い物をするため、友達と交流するため……などなど、たいへん多くの用途に使われるようになっています。

そして、こうした用途の変化に伴いWebを支える技術も徐々に複雑化してきました。

リクエストに合わせて動的にデータを加工して返すCGICommon Gateway Interfaceなどの技術は形を変えつつ現在でも使われていますし、Googleマップに代表されるようなページ遷移を伴わないスムーズなユーザインターフェイスを実現するAjaxAsynchronous JavaScript and XMLの概念が登場したり、Amazon Web ServicesをはじめとするクラウドによるWebサービスの提供が広まってきたりと、エンジニアが学ぶべき技術は日々変化し、増えつづけています。

14年間、88冊の歴史がここに

そんなWeb技術の歴史を辿るのにお勧めの一冊が、第一線のエンジニアによる14年分の技術解説記事が詰まったWEB+DB PRESS総集編[Vol.1〜84]です。

付属DVD-ROMには2000年の創刊から2014年のVol.84までのすべての号に加え、過去の総集編4冊も含めた合計88冊分の記事をPDFとして収録。DVDドライブをお持ちでない方のためにGihyo Digital Publishingからのダウンロードサービスも付いて、1冊あたり30円以下とたいへんお買い得な書籍となっています!

その時々で最新の技術を取り扱ってきたWEB+DB PRESSですから、現在でも引き続き広く使われている技術についての解説を参考にしていただけるのはもちろんのこと、過去に主流だった技術が形を変えて現在も活かされている事例を見つけたり、ある技術がどのような経緯で生まれたのかを読み解いたりすることもできるでしょう。

書き下ろし記事で分野別に総復習

本書の魅力はそれだけにとどまりません。ここまで述べてきたようなWeb技術の変遷について、⁠インフラ」⁠サーバサイド」⁠データベース」⁠フロントエンド」⁠モバイル」という分野ごとに復習できる「Web技術の過去と現在、そしてこれから」という特別書き下ろし記事も収録しています。過去を振り返ることで、Webに携るエンジニアとしてこれからどのような技術を身に付けていけばよいかを知るための足がかりにしていただけるはずです。

WEB+DB PRESSは2015年12月発売のVol.90で創刊15周年を迎えます。今後も引き続き実践に役立つノウハウの解説や旬な技術の紹介をどんどん行っていきますので、本誌のこれからについても、ぜひぜひご期待ください!