Apple Watchでできること

Apple初のウェアラブルデバイス

2015年5月に発売されたApple Watchは、Appleが初めて発売するウェアラブルデバイスです。ウェアラブルデバイスとは身に着けて利用するコンピューター機器のことで、Apple Watchは腕時計のように手首に装着して利用するデバイスです。

ウェアラブルデバイスは、既にソニーのSmart WatchといったAndroidスマートフォン用のものを中心にいくつか発売されており、現在では販売されていませんが、メガネのように装着するGoogleのGoogle Glassといったものもあります。

Apple Watchを利用するには

Apple Watchを利用するには、iOS 8.2以上がインストールされているiPhone5、iPhone5s、iPhone5c、iPhone6、iPhone6Plusのいずれかが必要になります。Apple Watch単体では利用することができません。これらのiPhoneがないと、Apple Watchの初期設定ができないためです。

また、Apple WatchとiPhoneは通常Bluetoothで情報をやり取りしているため、一部の機能を除き、Apple WatchとiPhoneがBluetoothの範囲内にある必要があります。Bluetoothは障害物がない状態で有効距離範囲が30m程度なので、iPhoneが洋服のポケットやカバンに入っていれば、Apple Watchを問題なく利用することができます。

なお、Apple Watch初期設定後は、iPhoneと通信ができない状態でも、以下の機能は利用することができます。

  • Apple Watchに同期(保存)した音楽の再生や写真の閲覧
  • 時計、アラーム、タイマーやストップウォッチの利用
  • 「アクティビティ」アプリのスタンド、ムーブ、エクササイズの記録
  • 「ワークアウト」アプリでの記録
  • Apple Pay(現在日本国内では利用不可)での購入

Apple Watchは役に立つのか?

iPhoneではできないが、Apple Watchならできるという機能は、ほとんどありません。では、Apple Watchはなんの役に立つのでしょうか?

iPhoneを利用していると、電話やメールの着信を始めとした様々な通知が届き、その都度ポケットやカバンからiPhoneを取り出して確認やメールの返信を行うことになります。それがApple Watchを利用することで、通知の確認は腕を上げてApple Watchを覗きこむだけで済むようになります。

通知の確認だけでなく、Apple Watchから電話をかけることもできますし、メールに音声入力で返信することもできます。TwitterやInstagramといったWebサービスもApple Watch用アプリを提供しているので、これらの更新をApple Watchから確認することもできます。

Web検索で詳細な情報を調べたいというようなときは、ディスプレイが大きく解像度も高いiPhoneが必要になりますが、ちょっとしたことはほとんどApple Watchで済ませることができます。

また、使用中は基本的に常に腕に装着しているので、⁠アクティビティ」「ワークアウト」といった健康管理系のアプリと相性が良く、心拍数を測定するというiPhoneにはない機能も持っています。

常にiPhoneを手に持ち、ディスプレイを覗きこむより、腕を上げるだけでスマートに情報をチェックしたいという人なら、購入を考えてみてはいかがでしょうか。