WordPressを運用する人材
WordPressは、CMS(Content Management Systems)ツールの定番となり世界中で多くのユーザを得ています。今後もWordPressを導入する個人ユーザや組織は増えることが予想され、その運用や保守の知識を持つ人材の育成に関心が集まっています。
WordPressユーザが必要とする知識
では、WordPressのプロフェッショナルを養成するにはどのような知識が必要となるのでしょうか。テーマのカスタマイズやプラグインの開発については、これまで多くの書籍で紹介されてきましたが、WordPressにまつわる話題は多岐にわたります。
本誌では、WordPressの機能を紹介する書籍ではあまり触れられないテーマを解説します。「SEO」「PHPプログラミング」「スケーラブル(AWS)」「Nginx」「セキュリティ」などのテーマはWordPressを運用する上で必要な知識となります。
たとえば、多くのユーザにリピータになってもらうWebサイトを制作するには基本的なSEOの知識が必要ですし、管理するWebサイトが成長をはじめたとき、なるべくダウンタイムは短くしたいと思うはずですので、耐障害性を考慮したスケーラブルな構成についての知識も必要です。このような視点から本誌のテーマを構成しました。
本誌のカバー
WordPressの開発時のコードネームは歴代ジャズミュージシャンの名前が使われています。2013年に公開された、3.8のコードネームはPerkerと呼ばれており、これはサックス奏者のチャーリー・パーカー(Charlie Paeker)から引用しています。2014年公開の3.9/Smithはピアノ奏者のジミー・スミス(Jimmy Smith)から用いています。WordPress創始者のマット・マレンウェッグがジャズ好きであることから、このようなコードネームが使われています。本誌もそれにあやかり、サックス奏者をモチーフに選定しました。