今⁠注目の統合管理ツール―Hinemos統合管理[実践]入門

ひねもす?

「ひねもす」「朝から晩まで続くさま」⁠一日中」⁠終日」という意味です。Hinemosは複数のコンピューター群を単一のコンピューターのようなイメージで、一元的に運用管理できるオープンソース・ソフトウェア(OSS)です。NTTデータから提供されている、国産のオープンソースソフトウェアであり、官公庁や企業などの導入実績も多いのが特徴です。

近年のITシステムはオープン化、仮想化、クラウド化など多様になり、複雑化してきています。こういった複雑化したシステムでは、全体像を把握するだけでも難しい状態になっています。その中でも重要な項目として「監視」⁠性能管理」⁠ジョブ管理」といった統合運用管理が、システムの効率的な運用のために必要です。

統合管理に必要なコト

「監視」は、システム内のプラットフォーム、ミドルウェア、アプリケーション、サービスなどの死活監視を行うことです。監視にはさまざまな手段があり、それを定義したりカスタマイズするような仕組みがあると、細かな要件に対応できます。

「性能管理」は、システムの各種リソースの性能値を収集・蓄積することにより、グラフ化・レポート化を行えるようにします。それにより、パフォーマンスの低下などの問題について、比較・分析することができます。

「ジョブ管理」は、複数のサーバにまたがったジョブネットを制御します。また、営業日や休日、年末年始などの介ジョールや、年次処理、月次処理、日時処理などバッチ処理などを含めた実行スケジュールを制御することができます。

日本生まれのHinemos

Hinemosはこれらのすべての機能を有しています。また日本で生まれたので、日本語表示・日本語マニュアルが充実し、日本文化に適した統合運用管理を行うことができます。

Hinemosの機能や使い方については公式ドキュメントに記載されていますが、Hinemosにおける設計の考え方、設定方法を理解する必要があります。Hinemos統合管理[実践]入門では、より具体的に、想定される事例に基づいて記載されており、ユーザ自ら手を動かして実際に利用できます。Hinemos技術者認定プログラムのテキストとしても最適です。