チーム開発を円滑に行うには

本誌の読者の中にソフトウェアやサービスの開発を仕事にしている方もいるかと思います。たとえば趣味でソフトウェアを作っている場合は1人で行うことも多いですが、業務として開発を行う場合は、複数の人たちでチームを組むことがほとんどでしょう。

その際いろいろな問題に直面します。たとえば、チーム内で課題を適切に共有できず、進捗が見えにくくなったり、複数の人たちで1つの製品のソースコードを編集するため、開発内容が競合することもあります。さらに複数の人たちが関わることによって、コードの質を均一化することも難しくなったり、製品の全容を把握が難しくなることもあります。

そこで、これらの問題を解決するためのツールやメソッドが作られてきました。どう使いこなしていくかは開発現場ごとによって変わってきますが、以下のような方針に沿ってツールやメソッドを使っていけば煩わしいトラブルは減るはずです。

  • チケット管理システムに課題などを集約する
  • バージョン管理システムを利用する
  • 繰り返し再検証可能なCIシステムを用意する
  • 環境の影響を最小限にとどめ、常にリリース可能にしておく
  • すべてを記録して追跡可能にする

これだけ見ても実際に何をすればよいかわからないかもしれません。また「それが簡単にできれば苦労しないよ」と思う方がいるかもしれません。チーム開発実践入門はツールやメソッドの使いこなし方をわかりやすく解説し、現場のカイゼンに役立つノウハウが満載です。形ができあがった開発現場を変えていくことは難しいことですが、少しでも楽に開発が進められるよう、少しずつ変えていくと良い開発ライフが送れるはずです。