簡単に作れそうに思えても………
最近はやりの、iPhoneアプリのプログラミング。書店では「iPhoneアプリの作り方云々」「iPhoneアプリプログラミング云々」といった本がたくさん並んでいます。どれか手にとってぱらぱらとめくってみると、なんだかとても簡単そう。これなら自分でも作れるんじゃないかな……。
このように、“なんとなく”iPhoneアプリを作り始めようと思ったあなたは、もしかしたら色々とつまづいてしまうかもしれません。
iPhoneアプリ開発にはコツが重要
「iPhoneアプリはWindowsでは作れない」知ってるよ!(注:これを知らない人だって多いのですよ!)。「開発環境を整えるには有料プログラムに登録する必要がある」「さらに申請までに一連の証明書やサポートページまで揃える必要がある」あれ、申請プロセスが複雑なのかな……。でも肝心なのはプログラミングだよね。「Xcodeという他のコードとは勝手がまるで違う特殊なコードで書かねばならない」でも、インストールしたツール(Storyboard)を開いてみるとなんだかコードを書かなくても作れそうだよ!「Storyboardでは“見た目”だけしか作れないので動かすことができない」がーん。
意外と一筋縄ではいかないiPhoneアプリ(iOS)プログラミング。iPhoneアプリプログラミングには、“コツ”が重要なのです。
ドラッグ&ドロップで結構なモノが作れそうに思えてしまうStoryboardですが、実はこれだけでは見た目しか作ることができないのです
お助けサイト運営者ならではの
著者のカワサキタカシ氏は、こうした“iPhoneアプリを作りたいけれどもコツがいまいちわからない”というエンジニアを対象に、iPhoneアプリ開発に関する情報共有を目的としたポータルサイト『サルでき.jp』を運営しています。もちろん自身もiPhoneアプリのプログラミングを行っています。開発者たちの生の声を日々聞いている著者だからこそ書ける“コツ”を、随所にふんだんに織り込んだのが、この『iPhoneアプリ開発塾』です。
『サルでき.jp』登録エンジニア数は980人(2012年7月末時点)。iPhoneアプリ作りに関する、さまざまな情報が交換されています
楽しい“塾”で楽しい開発を
ところで、“塾”という言葉に、どのようなイメージを持っていますか。学校が教科書を使ってスタンダードな勉強を教えてくれるところだとすると、塾は勉強よりも技(テクニック)を教えてくれるところ。しかも、学校の先生とは違った少しクセのある先生が。放課後だから雰囲気もちょっとゆるめの中で――このようなイメージが描ければ、それがそのまま本書のイメージになります。
ムズカシイ解説だと眠くなっちゃう
→ ムズカシイ言葉は一切使いません!
コードを組むのがめんどくさい
→ サンプルコードですぐ動かせます!
オリジナルアプリ作りは大変そう
→ コードをコピペして使ってOK!
「しっかりしたルールがある学校の勉強に比べると、ルールをポンポン飛び越える塾の勉強はちょっとズルしているような感覚があってワクワクする」という著者が、「どうせ勉強するなら楽しくしたいし、してもらいたい」という気持ちから執筆した、本書はまさに“どこよりも敷居の低いiPhoneアプリ開発のための塾”。皆さんも受講してみませんか?
ちなみに執筆のために、オリジナルのゲームアプリも作成してしまいました。こちらの全コードもダウンロードできます!