じっとりと湿度が高い梅雨の季節ですね(これを書いている現在は4月なので、去年はどんなだったかなあと想像をめぐらせています)。
「着たらすぐ洗濯」を繰り返すこの季節、できるだけ服を傷めずに長く着たいのに、夏物はシミやほつれもふえて、1シーズン限りになってしまいがち。また、5月から8月にかけて衣類につく虫が産卵する時期でもあり、冬物を保管している場所の湿度が高くなりすぎないように気をつけたいもの(防虫剤のにおいが苦手な人も多いようですが、最近はレッドシダーやハーブの防虫剤など天然素材の防虫グッズも市販されていますので、探してみるのもよいでしょう)。
さて、一年を通した衣類ケアのいろいろを知ることができる『10年着るための衣類ケアブック』が好評発売中です。
今回、さまざまな方への取材に編集担当も同行し、洗濯や服のケアについてのあらたな知識を得ることができました。その中でなによりいま役立っているのが「お湯」での洗濯です。汚れが落ちやすく、洗剤の落ちもいい。また、色もぬけにくいという利点有。衣類を洗うときはこれが定番となりました。もちろん、なにを洗うにしてもお湯がいい! というわけではないのですが、とくに夏の衣類のにおいや汚れに効果があるのがわかります。
洗濯のプロであるクリーニング店がいち押しする、このお湯洗い。お風呂の残り湯には、汗や垢がふくまれているので余計な汚れがあらたに付着するためおすすめできませんが、本書ではお湯での洗濯ポイントを重点的に解説しているので、ぜひともやってみてください。そして梅雨の時期には除菌を忘れずに。
さらには、鍋にお湯を沸かして、煮洗いというのもアリ。これは首まわりやそで口などが汗や油で黄ばんでしまったときに有効です。
お湯洗いをてはじめに、「大切な洋服を長持ちさせたい」という本書のコンセプトに基づいて、<自分流の洗い方、しまい方、直し方>を構築してみてはいかがでしょうか。
着たら毎度クリーニングに直行、という洋服も、自宅でほんのひと手間をかけるだけで、長く着ることができるかもしれません。