最近よく聞くjQuery(ジェイクエリー)って何でしょう? まったく知らないというかたでも、JavaScriptならご存じではないでしょうか。JavaScriptは、動的なしかけを持ったウェブサイトを制作するときに利用されるプログラミング言語です。クリックするとパネルが開く、タブが開く……そんなしかけの多くはJavaScriptで作られています。
jQueryは、一言で言ってしまうとJavaScriptのライブラリです。え、ライブラリって? ライブラリというのは、よく使われるプログラムを再利用しやすい形にまとめたプログラムコードのこと。たとえば何か3Dのアニメをプログラミングしたいと思ったときに、座標を計算するプログラム、アングルを操作するプログラム、陰影をつけるプログラムなどなど、基本的な機能からひとりでコードを書いていくと大変です。そんなときに3Dの「ライブラリ」を利用すれば、手間が激減します。
では、話題のjQueryはどんなものをまとめているのでしょう? 漠然とですが、「JavaScriptプログラミングでよく使われるいろんな機能をまとめている」と思ってください。jQueryを使うと、たとえば10行くらい必要なプログラムコードが、たった3行で書けてしまったりするのです。
少し具体的に踏み込むと、jQueryを使うメリットのひとつに、「ブラウザの違いを意識しなくてよい」ということがあります。ブラウザにはご存じInternet Explorer、Safari、Firefox、Chrome……などあります。どのブラウザでも、同じしかけが動作するようにしたいものです。しかし、ブラウザによっては命令の書き方が違ってしまうものが出てくるので、きちんと振り分けしたプログラムコードが必要になります。長々としたコードになってしまう理由のひとつです。しかし、そんなときにjQueryを使えば、どのブラウザでも同じ書き方で済んでしまったりするのです。
ほかにも多くの理由がありますが、jQueryを使ったプログラミングはとても簡単なため、ウェブデザイナの間でも支持を集めています。いまやJavaScriptプログラミングを始めるときのスタンダードなライブラリと言えます。