いきなりですが、皆さんはUNIXって知ってますか?ユニックス、と呼びます。はじめて聞く、という方もいれば、使っていた、使っている、という方もいるでしょう。けれども、「使っている」と答える方の多くは、家庭ではなく、学校や会社、しかもIT関連の企業や部署の方のはずです。UNIXっていったいなんなんでしょう?
UNIXは、実はWindowsと同じOSの1つです。そして、Windowsよりも古くからあります。古くから、というだけあって、UNIXではWindowsのようにアイコンやウィンドウで操作をすることをしません。ユーザーは、「コマンド」と呼ばれる文字を入力することで、操作を行います。アイコンなどの目に見える画像を使って操作する方式をGUI、文字を使って操作する方式をCUIといいます。UNIXはCUIのOSなのです。
UNIXでは文字を入力して操作をしなくてはならないので、Windowsしか使ったことのない人は、とても面倒に感じるはずです。たとえばファイルを表示しようと思ったら、次のように入力します。
ls
すると、たとえば次のように表示されます。
aaa bbb ccc
これは、aaa、bbb、cccという3つのファイルがある、ということです。そしてたったのこれだけで、ファイルのアイコンなどは出てきません。視覚的な部分は、すべて自分で想像しなければならないのです。
こうした一見不便に思われるUNIXですが、さまざまなメリットから、多くの企業や大学の、おもにシステム面で使われています。学校や会社に入って、UNIXを使わなければならなくなった! という方も多いでしょう。
そんなときはぜひ、「UNIX基礎講座」を使って、CUIを使った操作を学習してください。Windowsしか使ったことのない人でも、無理なく学習できるはずです。