新視点で設計する 企業ネットワーク高度化教本
- 松田次博 著
- 定価
- 2,838円(本体2,580円+税10%)
- 発売日
- 2020.7.17
- 判型
- A5
- 頁数
- 224ページ
- ISBN
- 978-4-297-11434-3 978-4-297-11435-0
サポート情報
概要
本書は,@ITに連載中の人気連載記事「羽ばたけ!ネットワークエンジニア」をベースに5Gやリモートワークなど新規書き下ろしを加えて再構成したものです。
「企業ネットワークの高度化」をテーマに,企業ネットワークの設計・運用担当者やネットワークベンダーの社員が,これから目指すべき企業ネットワークの姿を様々な事例を通じて具体的に解説しています。モバイル,AI,クラウドをベースとした,新しいアイデアや実際の実現例を図解でわかりやすく紹介しており,企業ネットワークの高度化や新しいサービスの開発に役立てることができます。
こんな方にオススメ
- 企業のネットワークエンジニア
目次
Chapter 1 企業ネットワークのトレンドと目指すべき
- 1-1 モバイル,AI,クラウドで進化する企業ネットワーク
- 1-2 企業ネットワークは「更改」するな,「高度化」せよ
Chapter 2 5Gと閉域モバイル網の活用
- 2-1 働き方改革から災害対策まで「閉域モバイル網」を徹底活用しよう
- 2-2 5Gの基本
- 2-3 5Gのロードマップとユースケース
- 2-4 「ローカル5G」は企業のニーズに合った5Gなのか?
- 2-5 5Gのメリットは「シンプルな」使い方で引き出そう
Chapter 3 クラウドとコミュニケーションサービス
- 3-1 クラウド型テレビ会議サービスで生産性向上と働き方改革を実現しよう
- 3-2 「クラウド接続サービス」で企業ネットのボトルネックを解消しよう
- 3-3 AWSへ「電話システム」を移行するメリットはあるか?
- 3-4 「内線電話」は止めよう
- 3-5 高価なPBXを止めた後は「FMC」か,それとも「スマートコミュニケーション」か
- 3-6 「Microsoft Teams+FMC」でPCは電話を飲み込んでしまうのか?
- 3-7 「在宅」ファーストの企業ネットワーク設計,3つのポイント
Chapter 4 ISDNサービス終了に向けたフレッツ活用の高度化
- 4-1 2024年ISDN終了問題,閉域モバイル網とクラウドPBXで上手に乗り切ろう
- 4-2 「ひかり電話」を採用するとVPNの速度が低下する場合あり,対策は?
- 4-3 フレッツIPv6オプションで「超軽量」VPNを試してみよう
- 4-4 ひかり電話を契約したらVPNが通信断,原因は?
- 4-5 エンジニアなら「アナログ電話」を知っておこう
- 4-6 Windows Updateで大渋滞のフレッツ網,自衛策は?
- 4-7 ISDNの終わり方に「3択」あり,あなたはどれを選ぶ?
Chapter 5 ロボットとAIの活用
- 5-1 コミュニケーションロボット+クラウド型AIでサービスを創ろう
- 5-2 コミュニケーションロボットの実証実験から学ぶ効果的なサービスの設計
- 5-3 価値創造時代のプロジェクトマネジメントは「自在な発想」で楽しもう
- 5-4 OSIモデルにはないがサービスの創出で重要な「レイヤー8」とは?
Chapter 6 ネットワークエンジニアとしてのスキルアップ
- 6-1 ネットワークエンジニアは自ら提案し受注しよう
- 6-2 「満足度」の高いプレゼンでチャンスをつかもう
- 6-3 ネットワークエンジニアなら「回線の実体=レイヤーゼロ」を知っておこう
- 6-4 データリンクは生きているのにデータセンターが全断,原因は?
- 6-5 サイバーセキュリティ対策,どこまでやればよいかと聞かれたら?
プロフィール
松田次博
情報化研究会主宰。情報化研究会は情報通信に携わる人の勉強と交流を目的に1984年4月に発足。2020年5月現在,会員数約500人。毎週メルマガを発行,春に京都,秋に東京で研究会を開催。
1956年愛媛県出身。1979年東京大学経済学部卒。同年日本電信電話公社(現NTT)入社。1988年よりNTTデータ。法人システム事業本部ネットワーク企画ビジネスユニット長など歴任。2007年NTTデータプリンシパルITスペシャリスト(ネットワーク)認定。2009年NEC 入社。2020年6 月現在,NEC デジタルネットワーク事業部エグゼクティブエキスパート。
IP電話ブームのきっかけとなった「東京ガス・IP電話」,企業と公衆無線LAN事業者がネットワークをシェアする「ツルハ・モデル」など,最新の技術やアイデアを生かした企業ネットワークの構築に豊富な実績がある。企画,提案,設計・構築,運用までプロジェクト責任者として自ら前面に立つのが仕事のスタイル。