アジャイルBIM Revitで変わる建築設計の常識
2025年5月7日紙版発売
伊藤誠之,山本歓 著
B5判/496ページ
定価4,620円(本体4,200円+税10%)
ISBN 978-4-297-14880-5
書籍の概要
この本の概要
変更と修正が続く設計では素早く成果品が作れるツールが必要です。
BIMは“重い”,“時間が掛かる”というイメージがあり,特に設計では敬遠されてきました。
「BIMを導入したら余計に大変!」
「BIMは難しそうで使いたくない!」
実はこういったモヤモヤの原因が,「今はいらないことをしてBIMを難しくしていた」ことにあることを本書は解き明かします。
アジャイル(身軽)に自由度高くプランをまとめるメソッドを説明し,次に文字で仕様入力し見積可能なアウトプットをRevitから取り出すメソッドを説明します。
これらの説明は,なじみにくいRevit仕組みの解説を含め,基礎から順に丁寧に書かれています。さらにExcelの仕様データを,一気にモデルに反映するDynamoプログラムも紹介します。
この本で使うサンプルRevitモデルと,Dynamoプログラムはダウンロードできます。
こんな方におすすめ
- Revitをはじめてみたい人
- Revitのしくみから応用的な使い方まで,まとめて知りたいRevitユーザーの人
- Revitを使って設計の効率と質を高めたい設計者の人
- Revitを使ったプロジェクトの責任者になったが,メリットの出し方がわからない人
- BIM環境を構築する部門の人,その部門を統括する経営層の人
本書のサンプル
本書の一部ページを,PDFで確認することができます。
- サンプルPDFファイル(5,946KB)
目次
CHAPTER 1 この本が伝えること
- 1-1 設計にかかる労力を大きく減らすBIM
- 1-2 設計者がBIMに感じる違和感を解消したスキマティックモデル
- 1-3 各要素の必要性能を属性値で整理するスペックモデル
- 1-4 要素の属性値によりファミリタイプを割り当てるとディテールモデルの元になる
- 1-5 インフォメーションモデルでの情報の取り扱い方
- 1-6 デザインの方向を決める初期検討案の生成
- 1-7 数量化できるデジタルモデルでデザインを実現させる
CHAPTER 2 Revitの基本的なしくみ
- 2-0 この章で解説すること
- 2-1 モデルと属性情報
- 2-2 モデルとビュー
- 2-3 その他の基本的なしくみ
CHAPTER 3 フェーズに合わせたRevitの使い方
- 3-0 この章で解説すること
- 3-1 効率的に設計を進めるための3つのフェーズ
- 3-2 3つのフェーズの連続性とその違い
- 3-3 フェーズの違いに合わせた使い方
CHAPTER 4 Revitの基本的な使い方
- 4-0 この章で解説すること
- 4-1 操作画面の基本
- 4-2 モデル要素の基本
- 4-3 モデルの修正
- 4-4 ビュー表示の基本
- 4-5 立面図・断面図ビューの基本
- 4-6 シートの作成と印刷
CHAPTER 5 スキマティックモデルの作成
- 5-0 この章で解説すること
- 5-1 スキマティックモデルとは?
- 5-2 モデル入力の下準備
- 5-3 モデルの入力
- 5-4 モデル作成のテクニック
- 5-5 ビュー固有の要素の記入
- 5-6 用途別色分け図(カラースキーム活用の具体例)
- 5-7 用途別面積表の作成(Excel活用の基本事例)
- COLUMN 内部仕上表の作成
CHAPTER 6 スペックモデルの作成
- 6-0 この章で解説すること
- 6-1 スペックモデルの全体像
- 6-2 排煙区分色分け図(カラースキーム×集計表活用の具体例)
- 6-3 防火防煙区画図(フィルタ活用の具体例)
- 6-4 タグと共有パラメータ
- 6-5 建具キープランと建具表(タグ×Excel連携の具体例)
CHAPTER 7 Dynamoプレーヤによるスペックモデル自動化
- 7-0 この章で解説すること
- 7-1 Dynamo,Dynamoプレーヤ,Revitの関係
- 7-2 スペックモデル自動化の内容と目的
- 7-3 スペックモデル自動化Dynamoの実行準備
- 7-4 部屋に居室・室・外部の区分を自動入力
- 7-5 室内仕上表から内装壁を自動生成
- 7-6 室内仕上表から天井を自動生成し仕上仕様も入力する
- 7-7 部屋の排煙区分を自動入力
- 7-8 壁を部屋の切れ目で自動分割
- 7-9 壁・ドアの防火防煙性能を自動入力
- 7-10 壁の遮音・断熱等の要求性能を自動入力し,壁種別を色分け
- 7-11 扉の仕様案自動入力と希望仕様の適用
- 7-12 スペックモデル自動化で使うプロパティ名の管理
- COLUMN プラン変更時のコントロールを考えて属性情報を作る
CHAPTER 8 ディティールモデルへの進化
- 8-0 この章で解説すること
- 8-1 ディティールモデルの全体像
- 8-2 壁の詳細なタイプ作成
- 8-3 集計表を使った壁のファミリタイプローディング
- 8-4 壁位置や包絡処理などの詳細調整
- 8-5 壁タグの配置
CHAPTER 9 BIMが開く新しい建築設計のありかた
- 9-1 修正が繰り返される設計での「ランニングコスト」
- 9-2 データドライブはBIMモデルも表現形にする
- 9-3 “ルール”は形状も生成する
- 9-4 建築設計の新しいマナー
- 9-5 変わる建築生産
CHAPTER 10 Revitの実戦的なテクニック
- 10-0 この章で解説すること
- 10-1 通芯記号と寸法スタイルのカスタマイズ
- 10-2 ビュー表示の各種機能
- 10-3 プロジェクトブラウザの整備
- 10-4 パラメータの種類とタグの関係
- 10-5 共有座標を使った,複数モデルの統合
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