28日で即戦力! サーバ技術者養成講座
[改訂4版]

[表紙]28日で即戦力! サーバ技術者養成講座 [改訂4版]

紙版発売

B5判/632ページ

定価3,960円(本体3,600円+税10%)

ISBN 978-4-297-14706-8

電子版

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書籍の概要

この本の概要

現場で必要なサーバの根幹技術を,実際にマシンに導入・操作しながら28日間で即戦力を身につける本です。Linux/UNIXベースのサーバOSを導入し,ネットワークなどの環境を設定,DNS・メール・WWW・プロキシ・Samba等の個別アプリケーションを構築・設定して動作検証します。さらにはSSHやSSL,ファイアウォールなどのセキュリティ基礎,データベース,仮想化技術と広範囲に技術・運用管理の基礎を習得します。なお,サーバOSにはRed Hat Enterprise Linux 9互換を使用しており,解説アプリケーションはほとんどOSに依存しないため,様々な環境に応用可能です。学習の診断プログラムや,学習環境の自動インストールパッケージなども提供。独習用にも研修用にも最適,待望の改訂4版。

こんな方におすすめ

  • サーバ技術の初学者,サーバ技術を体系的に学びたい方
  • 新人サーバ技術者の教育用テキストをお探しの方
  • サーバ技術全般のリファレンスをお探しの方

本書のサンプル

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目次

  • はじめに

第1日 サーバ環境の基礎

  • 1 サーバ技術の概要
    • 1.1 ネットワークの定義
    • 1.2 理論/実装/運用
    • 1.3 情報ネットワークの歴史
    • 1.4 インターネットの構成
    • 1.5 階層構造
    • 1.6 クライアントサーバ技術
  • 2 学習環境
    • 2.1 学習環境の構築/システム要件
    • 2.2 ソフトウェアダウンロードと「サーバ」インストール
    • 2.3 RHEL(互換)9.4インストール後の利用環境設定
    • 2.4 ネットワーク(ハブとケーブル接続)

第2日 利用技術の基礎-Windows

  • 1 利用者技術の習得
    • 1.1 Windowsのネットワーク設定
    • 1.2 ネットワークの設定確認と接続テスト
    • 1.3 ブラウザMicrosoft Edgeの設定と利用
    • 1.4 Thunderbirdの設定と利用
    • 1.5 接続確認

第3日 利用技術の基礎-UNIX/Linux①

  • 1 UNIXの歴史と利用
    • 1.1 代表的なUNIXの特徴
    • 1.2 利用
  • 2 Linuxシステム
    • 2.1 RHEL(互換)9のブート処理の詳細
    • 2.2 UNIXのディレクトリ構造
    • 2.3 UNIXコマンド/シェルスクリプト
    • 2.4 端末処理の基本練習

第4日 利用技術の基礎-UNIX/Linux②

  • 1 端末処理の応用練習
    • 1.1 練習パックの準備
    • 1.2 viのコマンドの詳細
    • 1.3 ftpコマンドの詳細
    • 1.4 比較命令diffコマンドの詳細
    • 1.5 練習問題

第5日 サーバ導入技術の習得

  • 1 サーバシステムの導入
    • 1.1 RHEL(互換)9.4インストール
    • 1.2 ログイン
  • 2 パッケージの概要理解
  • 3 不要なサービスの停止と再起動
  • 4 環境設定
    • 4.1 ネットワーク設定と接続テスト
    • 4.2 Windowsからサーバへのファイル送信
    • 4.3 パッケージの追加
    • 4.4 補助ツールの導入と利用手順
    • 4.5 その他
  • 5 サービス管理(systemd)
    • 5.1 仕組みと動作
    • 5.2 設定

第6日 OSおよび学習環境の自動インストール

  • 1 自動インストールの流れ
    • 1.1 注意事項
    • 1.2 作成されるシステム構成
    • 1.3 利用手順
    • 1.4 ログイン

第7日 サーバアプリケーションの仕組みと構築

  • 1 本書で構築するサーバ
  • 2 DNSサーバ
    • 2.1 DNS名前解決の仕組み
    • 2.2 DNSサーバ構築の概要
    • 2.3 DNSサーバの構築

第8日 メールサーバ

  • 1 メールサーバの概要
    • 1.1 メールサーバ(smtp,pop3,imap)の仕組み
    • 1.2 構築作業の概要
    • 1.3 smtpメールサーバsendmailの設定・起動
    • 1.4 pop3メールサーバdovecotの設定・起動とメール送受信のテスト
    • 1.5 その他
    • 1.6 smtpメールサーバpostfixの設定・起動

第9日 WWWサーバとプロキシサーバ

  • 1 WWWサーバ
    • 1.1 WWWサーバの仕組み
    • 1.2 WWWサーバの設定から動作確認
    • 1.3 httpdのその他のポイント
  • 2 プロキシサーバ
    • 2.1 概要
    • 2.2 Squidの設定から動作確認

第10日 Sambaとその他のレガシーサーバ

  • 1 Samba
    • 1.1 Windowsネットワーク処理とsamba
    • 1.2 sambaの設定と動作確認
  • 2 レガシーサーバ(telnet/FTP)
    • 2.1 telnetサーバ
    • 2.2 FTPサーバ(vsftpd)
    • 2.3 vsftpdのセキュリティ設定

第11日 復習テスト

第12日 セキュリティシステムの仕組みと構築

  • 1 sudo
    • 1.1 sudo設定,操作手順
  • 2 SSH(基本接続:パスワード接続)
    • 2.1 SSHパスワード接続の設定と動作確認処理

第13日 SSL

  • 1 SSL
    • 1.1 SSLの仕組み
  • 2 SSL-WEB(Apache+SSL)
    • 2.1 SSL-WEBの設定・実行手順
  • 3 SSLメール
    • 3.1 smtps(stunnel/sendmail)
    • 3.2 dovecot/pop3sの設定
    • 3.3 stunnel/sendmail+dovecotでSSLメールの実行テスト
    • 3.4 postfix/STARTTLS

第14日 SSHトンネル

  • 1 SSHトンネル
    • 1.1 SSHトンネル経由のvsftpd(SSH-FTP)の利用)
    • 1.2 SSHトンネル経由のVNC(SSH-vnc)の利用

第15日 ファイアウォール

  • 1 ファイアウォール
    • 1.1 ファイアウォールの構造と仕組み
    • 1.2 firewalldの管理
    • 1.3 GUIを使用したファイアウォールの設定方法
    • 1.4 コマンドラインツールを使用したファイアウォールの設定方法
    • 1.5 firewalldの設定と確認
    • 1.6 動作確認
    • 1.7 その他

第16日 SSH公開鍵認証接続

  • 1 SSH公開鍵認証
    • 1.1 SSH公開鍵認証接続の利用の仕組み
    • 1.2 SSH鍵
    • 1.3 アプリケーションのダウンロードとインストール
    • 1.4 SSH鍵ペアの生成
    • 1.5 サーバへの公開鍵転送とサーバでの鍵管理ファイルへの保存
    • 1.6 SSH認証をパスワードから公開鍵へ変更
    • 1.7 公開鍵認証によるSSH接続ログイン
    • 1.8 OpenSSH-9.8p1のインストールと設定変更,およびテスト実行
    • 1.9 その他

第17日 半日構築挑戦テスト

  • 1 テストの実行
    • 1.1 サーバの構築方法
    • 1.2 Windows上でRHEL(互換)9.4の仮想マシンを構築するための準備
    • 1.3 仮想マシン起動(ゲストOS=RHEL(互換)9.4のインストール,ゲスト実行)
    • 先輩学習者のアドバイス

第18日 IPsec

  • 1 IPsec
    • 1.1 IPsecの仕組み
    • 1.2 Libreswan
    • 1.3 Libreswanのインストール
    • 1.4 LibreswanによるIPsec通信
    • 1.5 トランスポートモード
    • 1.6 設定・実行上の注意点

第19日 自動侵入検出システム

  • 1 snort
    • 1.1 snortの導入とテスト確認
    • 1.2 ログの分析(SnortSnarf)
  • 2 tripwire
    • 2.1 tripwireのファイルとキー
    • 2.2 tripwireのインストールと初期化
    • 2.3 カスタマイズ
    • 2.4 確認テストとデータベース更新

第20日 データベースサーバとその応用

  • 1 データベースサーバ
    • 1.1 MySQLインストールとセキュリティ設定
    • 1.2 MySQL利用環境の設定
    • 1.3 MySQL動作環境の設定
  • 2 MySQL利用例としてのXOOPS
    • 2.1 XOOPSパッケージ(XoopsCore25)
    • 2.2 XOOPS Cube Legacy

第21日 セキュリティ強化と応用

  • 1 DNSサーバ
    • 1.1 DNSのセキュリティ対策
    • 1.2 BIND 9を利用したグローバルDNSとローカルDNSの併存
    • 1.3 サブドメインのメールサーバの設定
    • 1.4 プライマリDNSとセカンダリDNS
    • 1.5 リモート制御(rndc)
    • 1.6 その他

第22日 セキュリティ強化と応用(メールサーバ)

  • 1 メールサーバのセキュリティ強化と応用
    • 1.1 送信者認証(SMTP-AUTH)
    • 1.2 ORBS(Open Relay Blocking System)
    • 1.3 サブドメインのメール設定と処理の仕組み
    • 1.4 その他

第23日 セキュリティ強化と応用(WWWサーバ)

  • 1 WWWサーバ
    • 1.1 アクセス制御
    • 1.2 バーチャルホスト
    • 1.3 モバイルポータル機能
    • 1.4 ユーザホームページ
    • 1.5 WWWアクセス分析
  • 2 Webメール
    • 2.1 Webメール(Roundcubemail)のインストールから設定
    • 2.2 Webメール(Roundcubemail)の実行

第24日 SSHトンネルゲートウェイ

  • 1 SSHトンネルゲートウェイ
    • 1.1 SSHトンネルゲートウェイの仕組み
    • 1.2 SSHトンネルゲートウェイの設定と利用
    • 1.3 ゲートウェイポートの有効化設定
    • 1.4 ゲートウェイポートの設定値
    • 1.5 ゲートウェイポートの例外設定

第25日 仮想化

  • 1 仮想化の概要
  • 2 サーバ仮想化
    • 2.1 KVMの利用とインストールおよび起動
    • 2.2 仮想マシン/ゲストシステムの作成
    • 2.3 ゲストシステムの利用
    • 2.4 仮想マシンネットワークの利用
    • 2.5 コマンド操作による仮想マシンの制御管理
  • 3 ネットワークでの仮想化
    • 3.1 LVSの仕組み
    • 3.2 LVSの設定と実行
  • 4 netns(Linux Network Namespace)

第26日 他のサーバOS

  • 1 他のサーバOSとLinux
  • 2 FreeBSD
    • 2.1 FreeBSDインストール後の初期設定
  • 3 Oracle Solaris
    • 3.1 Solaris 11 Textインストール
    • 3.2 Solaris 11インストール後の初期設定作業

第27日 運用管理技術

  • 1 現実のファイアウォール
  • 2 運用管理技術
    • 2.1 ログチェック
    • 2.2 バックアップ/リストア
    • 2.3 スケジューリング
    • 2.4 ソフトウェアアップデート
    • 2.5 LM認証とLMハッシュ
    • 2.6 その他

第28日 ドメイン導入手続き

  • 1 ドメイン導入手続き
    • 1.1 ドメインの物理的・論理的構造
    • 1.2 新規ドメイン導入の手順
    • 1.3 サーバ移行
    • 1.4 その他
    • 先輩学習者のアドバイス
  • 28日間のまとめ
  • 参考資料一覧
  • 索引

著者プロフィール

笠野英松(かさのひでまつ)

オフィス ネットワーク・メンター 代表
URL=http://www.network-mentor.com/

静岡大学理学部数学科卒。日本電気,NCR,HPなどで基本ソフトウェア/OS開発,スパコン・汎用機・商用UNIX・PCなどの通信ネットワーク・システムの研究開発/インテグレーションに従事。

これら実務を通じて,超大型機から超小型機までのハードウェアやOS・システム開発,ネットワークや伝送交換・電気通信などの幅広く深い技術に精通。

電気通信主任技術者,電気通信設備工事担任者等の法的担保資格を有し,電信電話技術委員会,日本フレームリレーフォーラム,日本情報処理開発協会等の国内技術専門委員会委員を歴任。

専門分野は,通信ネットワークおよびOS。最新の研究テーマは,AI,IoT,仮想化,クラウド,量子化,など。

TCP/IP技術を研究整理した「インターネットRFC事典」は1万1千部を越えるベストセラー,通信ネットワーク技術を研究整理した「通信プロトコル事典」も1万9千部を越えるベストセラーとなるなどそのネットワーク技術研究には定評がある。

現在,ICTのコンサルティングや構築,及び,技術研修等の技術サポートを手がける一方で,通信ネットワークやOS,マルチメディア伝送,モバイル通信及び高速伝送技術など最新ICT技術の研究・開発を行い,ライセンスシステムや技術の提供,多数の技術書・雑誌執筆や技術講演会・セミナー・教育機関等での技術普及,公的機関のICT分野の指導,など幅広い活動を続けている。