伝わるデザインの基本 増補改訂版 よい資料を作るためのレイアウトのルール
- 高橋佑磨,片山なつ 著
- 定価
- 2,178円(本体1,980円+税10%)
- 発売日
- 2016.8.5[在庫なし]
- 判型
- B5変形
- 頁数
- 240ページ
- ISBN
- 978-4-7741-8321-3 978-4-7741-8358-9
概要
自分で作るスライドやチラシ,企画書などが魅力的な資料にならず,苦労することが多いようです。その原因は,センスがないことではなく,デザインの基本ルールを知らないことなのです。本書で詳しく解説する基本ルールをマスターすれば,WordやPowerPointであっても,読みやすく伝わりやすい,そして見違えるほとかっこいい資料が作れるようになります。
旧版では「もっと早く読んでおきたかった!」「職場のみんなに配りたい」など大きな反響を巻き起こしました。増補改訂版では,図版の作り方や実践例など内容を拡充してさらにパワーアップ。作例の図なども大きくし,さらに読みやすくなりました。すべての学生・社会人に必携の1冊です!
こんな方にオススメ
- すべての情報発信者
- 「自分の作るスライドや企画書,チラシやポスターがなんだかださい。なんとかしたい!」と思っている方
- 職場で「にわかデザイナー」をやっている方
目次
1章 書体と文字の法則
- 1-1 書体の基本知識
- 【Column】書体とフォントの予備知識
- 1-2 個性的な書体は避ける
- 【Column】書体を使いこなす
- 1-3 読ませる文章での書体選び
- 1-4 見せる文章での書体選び
- 【Column】字面と見た目と読みやすさ
- 1-5 より美しいフォントを選ぶ
- 【Technic】フォントの互換性と埋め込み
- 1-6 判読性の高いフォントを選ぶ
- 【Column】ユニバーサルデザインフォント
- 1-7 太字と斜体の使い方
- 【Column】フリーフォント
- 【Column】フォントのインストール
- 1-8 おすすめのフォント
- 1-9 欧文フォントの使い方
- 1-10 和文と欧文が混ざる文章
- 【Technic】PowerPointでフォントの置換
- 1-11 数字の強調
- 【Column】合字を使ってさらに美しく
- 1-12 約物の取り扱い
- 【Column】似て非なる約物
- 1-13 文字は歪めない,飾りすぎない
- 【Technic】袋文字で文字を読みやすく
- チェックポイント
第2章 文章と箇条書きの法則
- 2-1 文字の配置(文字組)
- 【Column】禁則処理
- 2-2 文字の大きさと太さ
- 2-3 行間の調節
- 【Technic】MS Officeで行間を調節する
- 【Column】MS Officeの行間設定は欧文用
- 2-4 字間の調節
- 【Column】カーニングで読みやすく
- 【Technic】字間を思いのままに
- 2-5 行頭を左揃えにする
- 【Column】欧文での両端揃え
- 【Column】和文中での数字や英単語
- 2-6 箇条書きの作り方
- 【Technic】箇条書きを作ってみる
- 2-7 小見出しのデザイン
- 2-8 段落間隔で見やすく
- 2-9 改行位置に注意を払う
- 【Technic】好きな位置で改行する
- 【Technic】思い通りにならないテキストボックス
- 2-10 インデントは本当に必要!?
- 2-11 行長を長くしすぎない
- 【Technic】テキストの書式のコピー
- 2-12 段組で紙面と時間の節約
- チェックポイント
第3章 図とグラフ・表の法則
- 3-1 図解を使ってわかりやすく
- 3-2 「囲み」を使いこなす
- 3-3 角丸四角は慎重に
- 【Technic】角丸四角の丸みの修正と統一
- 3-4 オブジェクトの装飾
- 3-5 矢印の使い方
- 【Column】既存のオブジェクトの活用法
- 3-6 囲みと文字の組み合わせ方
- 【Technic】余白の作り方
- 3-7 図解を見やすく,美しく
- 3-8 画像の基本知識
- 【Column】画像編集のソフトウェア
- 3-9 ラスター画像の扱い方
- 【Technic】MS Officeでトリミングと背景の削除
- 3-10 ベクター画像の構造
- 【Technic】MS Officeでベクター形式の絵を描く
- 3-11 図に説明を入れる
- 3-12 数値データの示し方
- 3-13 グラフの作り方
- 3-14 応用的なグラフ
- 【Technic】Excelグラフを編集する
- 【Column】Excelグラフのデザインを統一
- 3-15 表の作り方
- 【Technic】セルの中に余白を作る
- チェックポイント
第4章 レイアウトと配色の法則
- 4-0 レイアウトの目的と5つの法則
- 4-1 [法則1]余白を十分にとる
- 4-2 [法則2]揃えて配置する
- 【Technic】要素を揃える
- 【Techinic】ガイド線を利用する
- 【Column】輪郭のはっきりしない図を揃える
- 4-3 [法則3]グループ化する
- 【Column】キャプションを美しく入れる
- 4-4 [法則4]強弱をつける
- 【Column】ジャンプ率を高めて強弱をつける
- 【Column】過度の強調は強弱をなくす
- 4-5 [法則5]繰り返す
- 4-6 情報の構造に即したレイアウト
- 4-7 視線の流れを意識したレイアウト
- 4-8 写真や図の扱い方
- 【Technic】Shiftキーできれいに移動と変形
- 【Technic】図の貼り付けと文字の折り返し
- 4-9 余計な要素やノイズを減らす
- 4-10 囲みすぎない,丸めすぎない
- 【Column】アイキャッチャーで魅力もプラス
- 4-11 配色の基本
- 4-12 色の選び方の基本
- 4-13 色の組み合わせ
- 4-14 文字色と背景色の組み合わせ
- 4-15 色の決め方
- 【Column】灰色の文字で可読性アップ
- 4-16 色覚バリアフリー
- 【Technic】色の組み合わせの評価
- チェックポイント
第5章 実践
- 5-0 ルールを守り通す
- 5-1 プレゼン用のスライド
- 【Column】カラーモード
- 【Technic】PowerPointのスライドマスター
- 5-2 企画書や大判の発表資料
- 【Column】背景に写真を入れるときは慎重に
- 5-3 文章がメインの書類
- 【Column】表紙のバランス
- 【Column】印刷会社で印刷する
- 【Technic】Wordのスタイル機能
- 【Column】モノクロ印刷への対策
- 5-4 掲示物やチラシ
- 【Column】Wordで三つ折パンフレット
プロフィール
高橋佑磨
1983年,東京都武蔵野市生まれ。2010年,筑波大学大学院生命環境科学研究科修了,博士(理学)。現在は,千葉大学大学院理学研究科 助教。専門は進化生物学で,生物多様性の成立機構や機能について研究。研究発表の資料作成に必要なデザインのノウハウを普及することを目的にウェブページ「伝わるデザイン|研究発表のユニバーサルデザイン」を運営。
片山なつ
1983年,京都府宮津市生まれ。筑波大学(学部)と東京大学(修士課程)を経て,2012年,金沢大学自然科学研究科修了,博士(理学)。現在,日本女子大学学術研究員・日本学術振興会特別研究員(PD)。奇妙な形態をもつ植物の進化過程や多様化機構を研究。学生時代に「伝わるデザイン|研究発表のユニバーサルデザイン」の運営を始める。