顧客に愛される会社のソーシャル戦略
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跡部徹 著
株式会社メンバーズ 執筆協力 - 定価
- 1,848円(本体1,680円+税10%)
- 発売日
- 2011.12.27[在庫なし] 2012.5.17
- 判型
- 四六
- 頁数
- 256ページ
- ISBN
- 978-4-7741-4960-8 978-4-7741-5095-6
サポート情報
概要
フェイスブック,ツイッター,ミクシィ……。台頭するソーシャルメディアは企業のマーケティング戦略にとってもはや無視できないものとなっている。そこで必要なのは,最新技術をいち早く導入することでも,派手な仕掛けで話題をよぶことでもない。ただひたすら「愚直に」「正直に」顧客と向き合うことである。つまりは,マス広告普及以前の「商売の王道」へと回帰することである。無印良品,ANA,東急ハンズなどへの取材を通じて見えてきた真実を,体制づくりや社内折衝,効果検証などの泥臭いノウハウをまじえながら詳説する。
こんな方にオススメ
- 一般企業のウェブ,広報,宣伝担当者
- ウェブマーケティング担当者
目次
第一部 ソーシャルメディアはマーケティングをどう変えたのか?
第1章 マーケティングは「商売の本質」へと原点回帰する
- ソーシャルメディアとは何か?
- ソーシャルメディアが個人に与える影響
- ソーシャルメディアが企業のマーケティングに与える影響
第2章 心の距離を縮める「ファンマーケティング」
- なぜファンマーケティングなのか?
- ファンマーケティングで実施すること
- ファンマーケティングには時間がかかる
第二部 日本の先進ブランドは「ファン」との絆をどう育んでいるのか?
第3章 ソーシャルメディア以前からファンとのコミュニケーションを重視 ~株式会社良品計画~
- 無印良品ファンとコミュニケーションする場
- 無印良品のファンマーケティング戦略
- ファンに,セールに「参加」してもらう
- フェイスブックでも「くらしの良品研究所」との連携で,ファンとの対話の場を
- 無印良品のファンマーケティングを実行する組織体制
第4章 もともと「顧客中心」が当たり前のブランドDNA ~全日本空輸株式会社~
- リピーター重視の戦略が,ファンマーケティングへつながる
- ソーシャルメディア活用にあたって狙ったこと
第5章 検討に時間をかけない商品だからこそ,ブランドとの関係性が重要 ~伊藤ハム株式会社~
- ハム係長というキャラクターを通して,伊藤ハムのブランドと関係性を構築
第6章 ソーシャルメディアの活用は,店頭での接客行動の延長 ~株式会社東急ハンズ~
- 複数のツイッターアカウントを活用し,実店舗と連携することでファンの要望に応える
第三部 ファンマーケティングにどう取り組むか? ~戦略立案から運用まで~
第7章 【心構え】ファンマーケティングのはじめ方
- 先行企業から学べること
- 過渡期において,先行企業に共通する「心構え」
- ソーシャルメディアを活用することだけがファンマーケティングではない
- アップルがアップルストアを始めたのは,なぜだったのか?
第8章 【戦略立案】ファンマーケティングのプランニング
- まず目的,課題を明確にする
- 自社の扱う商材と手法の相性から戦略を考える
- 顧客参加型商品開発に向く業種
- 顧客サポートに向く業種
- ソーシャルコマースに向く業種
- 顧客の声を自社の仕組みにフィードバックさせる体制を作る
- 目的にあったKPI,目標設定を行う
- 必要なメンバー/組織のあり方
第9章 【実践・コンテンツ立案】どうコミュニケーションをしていくのか?
- キャラクター/話者の設計
- 自分たちのブランドに合う発信内容を見極めていく
- 飽きられないように,「ハレ」のイベントも必要
- こんなときは,どうしたらいい? ケース別対処法
- 施策を継続させるための社内処世術
- 短期的なROIに振り回されないように
第四部 ファンマーケティングの先に
第10章 ソーシャルメディアの「つながり情報」から,自社サイト・サービスの改善へ
- ファンが自社サイトに来訪したときに,最適な情報を表示する
- 自社ファンが集うコミュニティを構築する
- 新しいサービスを作るのに活用する
- オンラインからオフラインへの導線を設計する
付録 特別座談会 企業ブランドとファンのコミュニケーションの今後
- ファンを作るのはソーシャルメディアではない
プロフィール
跡部徹
株式会社空気読み代表取締役/メディアコンセプター
1974年生まれ。株式会社リクルートで,自動車領域(『カーセンサー』),通販領域(『赤すぐ』『妊すぐ』『赤すぐキッズ』)で編集長を歴任。雑誌・ウェブ・ケータイ・フリーペーパーを活用して,「ユーザーに喜ばれ,広告主へ効果を返し,事業としても収益を上げる」モデルで実績を残す。独立後,株式会社空気読み代表として「生活者の気持ちやトレンドの背景をとらえたアイデア・企画により,賑わう場を運営する」をモットーに,メディアのコンセプト設計・新規事業の立ち上げ,ソーシャルメディアを活用したコミュニケーション戦略の立案を行なっている。
著書:『空気読み企画術』(日本実業出版),『前に進む力』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
株式会社メンバーズ
1995年設立。創業以来インタラクティブエージェンシーとして,多くの大手クライアントのインターネットマーケティングを支援。近年では,「ソーシャルメディア時代をリードし顧客とともにビジネスを創造するインターネット・ビジネス・パートナー」を標榜し,いち早くそのノウハウを活かしたFacebook活用の支援サービスを提供。本書事例の無印良品,ANA,サントリーをはじめとした企業のソーシャルメディアマーケティング支援で実績多数。