Microsoftは2025年4月30日、小型でありながら大規模モデルに匹敵する推論能力をもったPhi-4シリーズの3つの新モデルを発表した。
We’ve been cooking... a new open weights 14B Phi-4 reasoning model, SFT’d on ~1.
— Dimitris Papailiopoulos (@DimitrisPapail) May 1, 20254M carefully curated reasoning demonstrations from o3-mini and RL’d for a tiny bit. This model is a little beast. pic. twitter. com/ 4xJuvYpZBH
今回発表されたのは、Phi-4-reasoning、Phi-4-reasoning-plus、およびPhi-4-mini-reasoningの3つ。Phi-4-reasoningは140億のパラメータを持つオープンウェイト推論モデル。OpenAI o3-miniから厳選された推論デモを用いてベースモデルであるPhi-4を教師ありファインチューニングで学習させたもの。Phi-4-reasoning-plusはPhi-4-reasoningに1.
どちらも数学的推論や博士レベルの科学問題を含むほとんどのベンチマークにおいて、OpenAI o1-miniやDeepSeek-R1-Distill-Llama-70Bよりも優れたパフォーマンスを示しているという。また、2025年米国数学オリンピック予選であるAIME 2025テストでは、DeepSeek-R1の完全版
Phi-4-mini-reasoningは38億パラメータをもつさらにコンパクトなモデル。Deepseek-R1によって生成された合成データで微調整されており、数学的推論に最適化されている。コンピューティング能力やレイテンシが制限された環境において高品質で段階的な問題解決を提供する。
これらのモデルはいずれもMITライセンスの元で公開されており、Phi-4-reasoningは現在、Azure AI FoundryとHuggingFaceで利用可能。Phi-4-reasoning-plusはHuggingFaceで現在利用可能で近日中にAzure AI Foundryに導入される予定。またPhi-4-mini-reasoningも、すでにAzure AI FoundryとHuggingFaceで利用可能となっている。