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期待外れ? そんなことはない「rabbit r1」レビュー⑤

rabbit r1のレビューも5回目です。

これくらいの回数になれば書くことがなくなりますが、筆者にとっては大きな変化があったのでご紹介します。

rabbit r1は、ほぼ月イチのペースでアップデートが行われています。しかし、筆者が使い始めた4月には、アップデートが行われませんでした。毎月の変化も期待していたので、少々がっかりしていましたが、今月の5月に入ってクラウド側のアップデートが2回提供されました。これは3回の予定なので残りの1回も楽しみです。

流行りの「〇〇風にして」が実装されました

1つ目のアップデートは、写真を〇〇風にするものです。

rabbit r1のカメラを使って被写体を撮影して、音声で指示するのが使い方の流れです。

〇〇風の写真加工はSNSで多く投稿されており、広く浸透しており、今更感があったのでアップデートは静観していました。しかし、rabbit r1を使えば、写真撮影と加工指示が一連の操作の中で出来ているので、他と比較すると使い勝手が一段良いので気軽に使えます。

難点を1つ挙げるとすれば、加工後の写真を確認する方法です。

筆者が確認した限りでは、Webサービスのrabbit holeへログインしてjournalで確認する方法しかありませんでした。加工後の写真が端末で確認できれば文句なしですが、そう上手くは進まないようです。

写真の加工処理は、OpenAIの協力を得ているとされているので、ChatGPTを使ったものと同じ結果のはずです。⁠端にウサギが入り込むのはご愛嬌ですね)参考までに、筆者が試した結果とプロンプトを乗せておきます。

「イラスト風にして」と指示
「イラスト風にして」と指示
「ドット絵風にして」と指示
「ドット絵風にして」と指示

メールで送って機能が追加

2つ目のアップデートは、rabbit r1へのクエリに対する返答先としてメール送信機能が追加されました。返答先のメールアドレスは、rabbit holeのアカウント作成時に指定したメールアドレスです。メール本文は、これまで画面に表示されていた内容を踏まえたものです。

以下は筆者が試しに使った結果です。

音声で「今週の話題をメールで送って」と指示します。すると、⁠最新の話題をメールで送信しました。ご確認ください。」と音声で返事がされて、少し経つとメールが到着します。

受信したメールの内容は以下になります。

件名:
今週の話題

本文:
今週の注目ニュース

・入国審査の長時間待ち - 成田空港での状況が話題です。詳細はこちら
・上司呼び捨て事件 - 社内での問題が報告されています。詳細はこちら
・選挙ハックの実態 - 選挙活動に関する問題が注目されています。詳細はこちら
・ウクライナ停戦準備 - 米欧とロシアの新たな制裁警告が報じられています。詳細はこちら
・殺人事件の容疑者逮捕 - 愛知での容疑者逮捕が報じられています。詳細はこちら

メール本文はHTMLで「詳細はこちら」がリンクで、クリックすると参照元のページへアクセスできます。

たとえば、朝出かける前にrabbit r1に指示しておいて、結果は移動中の電車で確認するといった使い方が合いそうです。release noteにも、ゲームの攻略法やフライトリストを指示する例が示されています。

長文の応答や時間をかけて比較・確認したい応答になると予想される場合は、メール送信機能を使うのが良さそうです。

この機能を知って試したことがあります。何かと言えば「指定の文言をメールが送信できないか?」です。

筆者は、やるべきことを忘れないように、自分にメールをする習慣があります。これまでは、メールクライアントからメールを送信していました。これが、rabbit r1で完結するのであれば、同じことが比較にならないほど手軽に実現できます。

ということで試してみます。

rabbit r1に「牛乳を買うをメールで送信して」と指示をします。目論見通り内容は理解されたようで、筆者が普段使っているメールアドレスに対して、以下の内容でメールが送信されました。

件名:
牛乳を買う

本文:
こんにちは、 今、牛乳を買う必要があります。ご確認いただければ幸いです。 よろしくお願いします。

本文は少々加飾されていますが、意図が十分に伝わる内容です。

これまでやっていたことが、rabbit r1だけで実現できることが確認できました。これは筆者にとっては画期的なことで、rabbit r1を持ち歩く理由がひとつ増えました。

残るは回線問題

持ち歩く理由が1つ増えましたが、通信回線の課題は残ったままです。

rabbit r1用に準備したiijmioのSIMは残念ながら使えません。

今後、動きはなさそうで、別のSIMを検討する必要があります。公式で表明されているY!mobileが固いところなんでしょうが、悩ましいところです。

rabbit support - What SIM cards work with rabbit r1?

今週は、このあたりで、また来週。

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