AI搭載の専用デバイス
r1 now supports multiple languages
日本語化されてなかったので、発売当初は手を出してなかったのですが、俄然気になる存在に浮上していました。
こんな中、先日、iF Design Award 2025の受賞記念として、送料の15USドルが無料になるキャンペーンを実施しており、これをキッカケにと考えて思い切って購入してみました。いまの為替レートだと、15USドルOFFもありがたい話です。
さて、まだ手元に実機が届いていません。
Webサイトでは
発売当初の評判はイマイチでした
発売当初は、teenage engineering設計のイケてるオレンジのハードウェアが多くの人の目を惹きました。その自慢のハードウェアも、バッテリー駆動時間が4時間で短いやGPSの測位誤差が大きいなど、いくつかの問題が指摘されていました。
ソフトウェア周りでも、DoorDashとの連携が不安定、Uberを呼んだ時の成功率が60%前後、UIのレスポンスが悪い、一見すると理解しづらい操作方法など、つめの甘さを指摘するレビューが見られました。
しかし、天気を尋ねたりSpotifyとの連携はエレガントに動作します。また、カメラを使った植物鑑定機能も85%の正解率、英・
冒頭でも触れたように、日本語への対応は計画されているがスケジュールは未定だったことに加えて、こうしたレビューに敏感に反応して買い控えをしていました。
Ai Pinは終焉を迎える
AI活用のデバイスとしては
これはディスプレイを搭載せず、手のひらに投影するレーザーインクディスプレイを搭載し、操作はタッチパッドやジェスチャに加えて、音声操作も可能なウェアラブルデバイスでした。
Ai Pinも当初の評価はイマイチで、音声認識が不正確、使い勝手が悪い、反応が遅いなどrabbit r1と似た指摘がされました。こうした指摘を影響力のあるYouTuberが行い
そのAi Pinは登場から1年足らずで、1億1600万USドルでHPに買収されることが2月18日に発表されました。
HP Accelerates AI Software Investments to Transform the Future of Work | Humane
買収内容は、AI搭載プラットホームのCosmos、Humane社の人材、300件を超える特許と特許出願中を含む知財が含まれます。この買収に伴いAi Pinは、2月28日をもってサービスを停止しており、ほとんどの機能が利用できない状況です。
Ai Pinの登場で、スマートフォンが不必要になる未来を夢見ましたが、双璧の片方が買収で無くなり、この未来はrabbit r1に託されたことになります。
rabbit r1の奮闘に期待
rabbit r1は、2024年4月のリリースからもうすぐ1年が経過しようとしています。今も精力的に開発が続けられており、月に1回以上のアップデートが行われています。
リリースノートは、まめに更新されてコミュニティに共有されており、このマメさは、同じソフトウェアに関わる者としては頭が下がる思いです。
rabbitOS release notes - from the team - rabbit community // break free
発売当初指摘された詰めが甘い部分は、ブログなどを読むと改善されていることを確認できますが、実物入手後、自分自身で体験した結果を本連載でも紹介したいと考えています。
rabbit r1で出来ることの多くは、たとえば、Perplexityをデジタルアシスタントに設定したAndroidでも実現できます。この組み合わせとの決定的な違いは、rabbit r1が専用デバイスなところです。これが使い勝手にどれだけ影響するのか、スマートフォンと2台持ちしたくなるのか気になっています。
最後、先でも触れたように、スマートフォンが不要になる未来を、垣間見るのか期待して到着を待ちたいと思います。
今週は、このあたりで、また来週。