Linus Torvaldsは1月12日（米国時間⁠）⁠、開発中の次期カーネル「Linux 6.13」の7本目のリリース候補版（RC）となる「Linux 6.13‐rc７」を公開した。

• Linux 6.13-rc7 -Linus Torvalds

例年、年末年始の2週間はLinusを含むカーネル開発者やテスターが休暇に入ることからRCのリリースも行われないことがほとんどだが、Linusは今回、年末年始にRCを2回（12/28および1/5）公開しており、Linux 6.13は現状、通常のカーネル開発と同じスケジュール（2週間のマージウィンドウ期間と7本のRC）で進んでいる。Linusは「次の1週間でなにかおかしなことが起こらない限り、通常のスケジュール通り来週（1/19）にはLinux 6.13の最終版をリリースできると思う」とコメントしており、すべてが順調に進めば、1週間後の1月19日にはLinux 6.13の正式リリースのアナウンスを聞くことができそうだ。

なお、LinusはRC7公開のあとがきに、年末年始の休暇中のアクテビティとして「いつものレゴの組み立て」に加え、かなりの数のギターペダルキットの組み立てを行ったことを明かしている。もっともLinus自身はギターを弾かないため、作成したペダルは「何人かの“⁠無防備な犠牲者⁠”⁠、もとい友人たちに押し付けた」そうだが、ペダルキット組み立てがあまりにも楽しい（とくにAion FXのペダルキットが大のお気に入り）ため、今後もこの趣味を続けていくための“⁠言い訳⁠”として、「⁠カーネル開発者の中に希望者がいたら、その中のランダムなひとりに僕が購入/組み立てを行ったペダルを郵送する」としている。Linusは自身のことを「はんだごてをもったソフトウェアエンジニア」と表現しており、Linuxカーネルと同じく、ゼロから組み立てる過程そのものを楽しめる趣味にいまは没頭中のようだ。