今回は一連のgvfsコマンドに代わって、
Ubuntu 20.10リリースとその変更点
既報のとおり10月22日にUbuntu 20.
Ubuntu 20.
地味な変更点としては、
というわけで、
gvfsとは
そもそもgvfs
LAN内にNASなどがある場合、
gvfs-binパッケージに収録されている各種コマンドやgioコマンドはこのgvfsのコマンドラインフロントエンドですが、
今回、
gioコマンドの使い方
マウントを操作する
では本題に入ります。何はなくともまずはマウントするところから始めます。gioコマンドを使って現在のマウント状況を確認しましょう。
$ gio mount -l
通常は
実際にマウントする場合はパスを引数に取ります。
$ gio mount (パス)
具体的には次のようなコマンドを実行します。
$ gio mount -a smb://ds118.local/share/misc/recipe
「-a」
アンマウントするには次のコマンドを実行します。
$ gio mount -u (パス)
「-u」
フォルダの中身を確認する
フォルダーの中身を確認するには次のコマンドを実行します。
$ gio list (パス)
lsコマンドと類似した表示になりますが、
ファイルを開く
ファイルを開く場合は次のコマンドを実行します。
$ gio open (パス)
gvfs-binパッケージに含まれるgvfs-openコマンドやxdg-utilsパッケージに含まれるxdg-openコマンドと同様に使用できます。なおUbuntu 20.
ファイルを操作する
ファイルをコピーする場合は次のコマンドを実行します。
$ gio copy (パス) (パス)
具体例は次のとおりです。
$ gio copy smb://ds118.local/share/misc/recipe/micropc-focal.md .
このように、
移動するときはcopyの代わりにmove、
すべてではありませんが基本的な使い方は以上のとおりです。以降は応用的な使い方で、
ファイルやフォルダーをゴミ箱に入れる場合は次のコマンドを実行します。
$ gio trash (パス)
ゴミ箱を空にする場合は次にコマンドを実行します。
$ gio trash --empty
コマンドからゴミ箱を制御するには、
デスクトップにアプリケーションの起動アイコンをコピーしてもそのまま実行できるようにはならず、
$ cd ~/デスクトップ $ gio copy /usr/share/applications/firefox.desktop . $ gio set firefox.desktop "metadata::trusted" true $ chmod +x firefox.desktop
無駄にgio copyコマンドを使用していますが、
gio setコマンドでファイルの属性を変更した後に実行権限を与えています。検証した限りでは順序が逆では動作しませんでした。
なおファイルの属性を表示するには次のコマンドを実行します。
$ gio info firefox.desktop
フォルダやファイルを監視する
ファイルやフォルダーの状態を監視することもできます。具体例を見ていきましょう。
$ gio monitor ~/ドキュメント
監視したフォルダーにtouchコマンドでファイルを作ると、
/home/ikuya/ドキュメント: /home/ikuya/ドキュメント/newfile: created /home/ikuya/ドキュメント: /home/ikuya/ドキュメント/newfile: changes done /home/ikuya/ドキュメント: /home/ikuya/ドキュメント/newfile: attributes changed
ただ、
端末への出力結果を保存する
端末への出力を保存することもできます。こちらも具体例を示します。
$ gio list |gio save ls.txt
これでカレントフォルダーの内容をls.
$ gio list |gio save smb://ds118.local/share/misc/recipe/ls.txt
このようにgioコマンドはとても便利です。紹介しきれなかった機能もありますが、