- Chrome 10 FreeBSD
FreeBSDのPorts CollectionにChromium 10系がマージされました。www/
chromiumからインストールできます。Chromiumのportはこのportが導入される以前から存在していましたが、 サブスクリプションモデルとPorts Collectionへの公開というハイブリッドモデルを採用したため、 Ports Collectionに登録されているportが常に古く、 脆弱性があるバージョンが残り続けるという問題がありました。 図1 FreeBSD 9で動作するChromium 10 その1 図2 FreeBSD 9で動作するChromium 10 その2 Chromiumのportはamd64版とi386版で利用できます。なお、
ビルドする際にはデバッグオプションを指定しないようにしてください。デバッグオプションを指定してビルドするとroot以外はChromiumを起動できなくなる可能性があります。Chromiumのコマンド名は 「chrome」 です。実行すると複数のプロセスが走ることを確認できます。マルチプロセスはChromeの特徴の1つで、 最近のマルチコア/プロセッサと相性が良く高い性能を発揮します。 マルチプロセスアーキテクチャを採用したChrome % ps auxww | grep chrome | grep -v grep daichi 38027 10.
4 1. 5 868152 128888 ?? S 7:39午後 0:02. 36 chrome: --type=zygote (chrome) daichi 37962 8. 2 0. 4 204528 30860 ?? S 7:36午後 0:17. 28 chrome: (chrome) daichi 37907 2. 2 1. 0 331648 80268 ?? Ss 7:36午後 0:08. 67 chrome: (chrome) daichi 37963 0. 0 0. 4 206896 31560 ?? S 7:36午後 0:00. 10 chrome: --type=zygote (chrome) daichi 37966 0. 0 0. 8 828220 65276 ?? S 7:36午後 0:01. 21 chrome: --type=zygote (chrome) daichi 38013 0. 0 0. 9 834860 72272 ?? S 7:38午後 0:01. 08 chrome: --type=zygote (chrome) daichi 38015 0. 0 1. 1 855200 95312 ?? S 7:39午後 0:02. 36 chrome: --type=zygote (chrome) % Chromiumはライセンス的にもFreeBSDと相性が良いところがあり、
またFreeBSDで開発された新しいセキュリティ機能であるCapsicumを実践するいいプラットフォームでもあります。 これまでFreeBSDワークステーション/デスクトップで最新のHTML5/
CSS3機能を利用するにはOpera (www/ opera) を使うのが現実的でしたが、 これにChromiumが追加されたことになります。また、 Firefox (www/ firefox) のportもFirefox 4リリース直後に4. 0対応へアップグレードされるなど、 素早い対応が実施されています。Firefoxも今後は数ヵ月おきのメジャーアップグレードが計画されており、 FirefoxもHTML5/ CSS3の新機能を試すアプリケーションとして活用できるようになる見通しです。