リボーーーン、スタート
3月11日に発生した東日本大震災からの復興支援の礎となる人間同士の交流の場を目的としたイベント「リボーーーン そだてよう ぼくらの日本」が、XEX日本橋(東京)にて開催されました。
- リボーーーン
- http://rebooon.com/
今回のイベントは、anpiレポートの開発・運営を行なっている和田 裕介氏(@yusukebe)を中心とした、ボランティアのメンバーによるもので、被災地で復興に向けた取り組みを行っている方たちをゲストに迎え、前半はプレゼンテーションを、後半は参加者同士の交流という形で進行しました。
オープニングのメッセージを伝える和田氏
参加者は、リボーーーン特製リストバンドを付ける
最初のゲストは、「被災地からのメッセージ」と題し、酒井禅悦氏が登場しました。酒井氏は南三陸町にて被災されたとのことで、地震当時・直後の凄まじさ、過酷さを写真を交えて紹介し、参加者に情報の大切さを強く訴えました。
「被災地からのメッセージ」と題し、プレゼンをする酒井氏(左)
4つのプロジェクトと寄付の仕組み
続いて、今回紹介する4つのプロジェクトの説明に移りました。その前に、リボーーーンでの寄付の仕組みについて、ささくれささお氏が説明を行いました。
説明を行うささくれ氏(右)
リボーーーンでは、入場料とともに寄付チケット(10枚)を購入し、寄付したいプロジェクトに、そのチケットを投票していく。そのチケットを換金した分が、それぞれのプロジェクトへの寄付金となる。今回、4つのプロジェクトに加えて、気仙沼市への寄付も行われた
トップバッターを務めたのは、「えがおとどけ」プロジェクト代表の阿部直樹氏。
- えがおとどけ
- http://egaotodoke.jp/
このプロジェクトは、被災された現地の子どもたちに笑顔を届けることを目的に、子どもたちに必要なものを支援するための取り組み。プロジェクト開始時から、支援者の方たちからは義援金やAmazonギフト券、そして学習用文具などが寄せられたそうです。
「えがおとどけ」の気持ちを込めて発表を行う阿部氏
次に登場したのは、南三陸町でスポーツバーを経営していた「内田兄弟」の内田卓磨氏。震災で店を失ってしまったとのことですが、ボランティアとして避難所にて毎日3食300人分の給食を作っているとのこと。
「(東京でボランティアを考えている)皆さんに伝えたいのは、とにかく観光気分でも良いので一度被災地に来てもらって、その目で見てもらいたい。そして、それを伝えることから始めてほしい」と、被災者の立場からの熱い思い、願いを述べました
3番手は、「とっておきの音楽祭」に関わる本田和彦氏が登場しました。
- とっておきの音楽祭
- http://totteokino-ongakusai.jp/
「とっておきの音楽祭」は、障がいのある人もない人も一緒に音楽を楽しみ、 心のバリアフリーを目指す音楽祭で、2001年に仙台市で初めて行われています。今回の震災で、多くのメンバーが被災しましたが、今だからこそ音楽を通じて多くの人が楽しめるようにと頑張っているそうです。
本田さんは東松島に住んでいるとのこと。「音楽を通じて元気を届けていきたい」
最後に登場したのは、NPO団体石巻こども避難所クラブの柴田滋紀氏。
- NPO団体石巻こども避難所クラブ
- http://kodomohinanjoclub.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/post-20f1.html
「子どもたちに学校のような空間を届けたい」という思いから、今の活動を行っているそうです。
柴田氏は、司会の和田氏とともにインタビュー形式でプレゼンを進めました
寄付、交流、そして未来へ
以上、4つのプロジェクト紹介のあとは、各プロジェクトへの寄付、プレゼンターを交えた参加者同士の交流会が行われました。
お酒を片手に、知らない人も知っている人も、震災に対する気持ちを語り合った
どのプロジェクトにも、箱からあふれるぐらいのチケットが入れられていた
参加者のTweetからもわかるように、参加者が皆、何かを感じ、日本の未来に期待を持てる気持ちになったのではないでしょうか。
内田氏がプレゼン中にコメントしたように「今、被災地で何が起きているのか、まずそれを知ってもらうことが大切」です。そして、それを知り、考え行動することが復興に向けた第一歩になると信じています。
今回の「リボーーーン」の企画・運営を担当したボランティアスタッフの面々