VMwareに引き続き、今年で設立70年を迎えたHewlett-Packard本社およびHP Labsへ訪問しました。
シリコンバレーのきっかけを作った企業―Hewlett-Packard
ガレージから生まれた1つの製品
まずはじめに、HPの創業者であるBill HewlettとDave Packardが、最初に会社として立ち上げたガレージと、その住居に足を運びました。
ここは、元々Dave Packard夫妻が住んでいた場所で、Bill Hewlett氏は後ろの物置小屋に寝泊まりしていました。そして、ガレージがHewlettとPackard両氏の作業場となっていました。
この作業場において2人はアイデアを出し合いながら最初の製品となった音振機(Audio Oscillator)「HP Model 200A」を作り、HPが誕生しました。設立当時の資金は500ドルほどだったそうです。
写真1:最初の製品「HP Model 200A」が生まれたガレージ
写真2:Packard夫妻の住居
シリコンバレー発祥の地―“BIRTHPLACE OF SILLICON VALLEY”
現在は、カリフォルニア州から「シリコンバレー発祥の地(BIRTHPLACE OF "SILLICON VALLEY")」として認定されており、シリコンバレー史跡の1つとして、たくさんの観光客が足を運んでします。
写真3:BIRTHPLACE OF "SILLICON VALLEY"が刻まれた記念碑
写真4:現在はシリコンバレーの観光名所の1つとして、たくさんの観光客が訪れています
写真5:HPが生まれた場所でポーズを取る、パソナテック代表取締役社長 森本宏一氏
Hewlett-Packard EBC訪問
続いて一行が向かったのは、Hewlett-Packardの本社、Palo Altoオフィスから車で数十分ほどに行ったCupertinoにあるHP EBC(Executive Briefing Center)です。
写真6:HP Executive Briefing Center
写真7:EBC入口にディスプレイされているバイク
写真8:EBCの内部
シリコンバレーの陽射しを受けるカフェテリア
訪問ツアーに先立ち、一行はEBC(Executive Briefing Center)にあるカフェテリアでランチを取りました。
写真からもわかるように、ここは陽当たりが良く、シリコンバレーの天候の良さを体感できるスペースとなっています。
写真9:HP EBCにあるカフェテリア
写真10:ランチを取る、パソナテックシリコンバレーツアーの一行
ビデオ“Origin”より
ランチ終了後、一行はHPに関するプレゼンテーションおよびHPの歴史をまとめたビデオ“Origin”を鑑賞しました。
今回の訪問ツアーのプレゼンターを務めたのは、米Hewlett-Packard Executive Briefing Center - CupertinoにてBriefing Program Managerを務める田村 整氏、また、訪問ツアーのアレンジも担当した日本HPグローバル購買本部 グローバル購買1部 部長 高見栄造氏のお二人です。
写真11:田村氏(右)と高見氏(左)
HPは、現在世界アメリカ国内でFOTUNE 14位、ワールドワイドで41位となる、グローバルIT企業の1つです。先日のEDS買収発表により、従業員数が21万人になると言われています。
プレゼンテーションに先立って放映されたビデオ“Origin”は、Bill Hewlett氏とDave Packard氏がHewlett-Packardを立ち上げから世界企業にまで発展するドキュメンタリーとなっており、最初の大手顧客となったWalt Disneyの介や、HP最初の小型計算機「HP-35」の開発から販売までの裏話など、HPのすべてがわかる内容となっていました。
写真12:“Origin”に登場するわかかりしころのBill Hewlett氏とDave Packard氏
写真13:HPが展開した企業紹介広告の1つ。当時、独立を目指すのであれば最初のステップとしてHPへの入社を進めます、というキャッチで企業紹介をしていました
HP Labs
続いてPalo Altoへ移り、Hewlett-Packardのイノベーションを生み出す場所、先端技術研究所「HP Labs」を訪問しました。HP Labsは、世界7ヵ所に拠点を置き、このPalo Altoのラボがその中心となっています。
写真14:HP Labs(Palo Alto)外観。中にはHewlett、Packard両氏が使用していた執務室がそのままの状態で残っています
写真15:入口のドアにはHP Labsのロゴが入っています
2007年8月にラボのトップとしてPrith Banerjee氏が就任し、2008年3月から研究方針が変更しました。現在は7ヵ所で23種類の研究が行われています。
ラボのコンセプトは
- High Impact Research
- Open Innovation
- Technology Transfer
の3つで、情報社会のためのインフラ整備や、協調によるオープンな革新、そして知財管理などを行っていくそうです。
現在、HP Iidealabのページでは研究の一部を体験することができるようになっています。
図 HP Idealab