本連載では第一線のPerlハッカーが回替わりで執筆していきます。今回のハッカーは普段Webアプリケーションの開発をしているhiroki.
本稿のサンプルコードはWEB+DB PRESS Vol.
昨年は新人でした
筆者は2014年にプログラマとして新卒入社し、
環境構築
まずはPerlの導入方法を説明します。今回は個人の開発環境の例として紹介します。ここに挙げた方法にとらわれず、
Perlのバージョン
現在の環境に導入されているPerlのバージョンを調べるにはターミナルでperl -v
と入力してください。
$ perl -v
This is perl 5, version 20, subversion 2 (v5.20.2)
version
の数値が偶数のものが安定版、
plenvで複数のバージョンを扱う
plenvは複数バージョンのPerlを管理できます。システムの管理権限を必要としないので、
plenvは、
plenvがインストールできたら、
$ plenv install 5.20.2
versions
サブコマンドでインストール済みのバージョンを確認でき、global
、local
サブコマンドを使います。
$ plenv versions
* system (set by /usr/local/var/plenv/version)
5.20.2
$ plenv global 5.20.2
plenv以外にもPerlのバージョン管理ソフトウェアとして、
モジュールを使う
Perlの大きな特徴の一つに、
CPANとは
Perlモジュールの多くはCPANhttp://
やhttp://
から検索できます。
cpanmでモジュールを管理する
CPANからのモジュールの取得や管理はPerlに付属しているcpan
というコマンドで行えますが、cpan
コマンドよりも高機能で使いやすいcpanm
cpanmはcpan
コマンドやGitHubリポジトリからインストールできますが、plenv rehash
の実行が必要なので覚えておいてください。
$ plenv install-cpanm
$ plenv rehash
モジュールのインストール
cpanmでモジュールをインストールするには、cpanm
コマンドを実行します。
$ cpanm LWP::UserAgent
--> Working on LWP::UserAgent
(省略)
Successfully installed libwww-perl-6.13
1 distribution installed
モジュールをインストールする際にエラー文が出て、--force
オプションを付ければ強制的にインストールできますが、~/.cpanm/
に最後に実行したcpanm
コマンドのログファイルへのシンボリックリンクが生成されているので、
モジュールのアンインストール
モジュールのアンインストールは、-U
または--uninstall
オプションで行います。
モジュールのアップデート
インストールされているモジュールのアップデートは、cpanm モジュール名
と実行すればアップデートの確認と更新をしてくれます。
インストールされているすべてのモジュールに対して確認や更新を行いたい場合は、cpanm App::cpanoutdated
でインストールできます。
$ cpan-outdated
M/MI/MIYAGAWA/App-cpanminus-1.7027.tar.gz
D/DR/DROLSKY/Params-Validate-1.18.tar.gz
R/RS/RSAVAGE/Config-Tiny-2.22.tgz
...
出力されるリストをパイプでcpanmに渡すことにより、
$ cpan-outdated | cpanm
perldocの使い方
Perlを学んでいくうえで大きな情報源の一つはperldocです。言語仕様や標準関数と定義済みの特殊変数、
perldoc
をターミナルで実行すると使い方が表示されます。
$ perldoc
基本的にperldoc オプション 知りたいこと
として実行します。たとえば特殊変数$_
について知りたい際には-v
オプションを指定します。Perlでは記号を使った特殊変数を多用しており、
$ perldoc -v '$_'
-m
オプションではモジュールのソースコードを直接参照できます。
$ perldoc -m Web::Scraper
EmacsやVimなどのエディタからperldocを参照するプラグインもお勧めです。ターミナルに戻らずperldocを参照でき、
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