オンラインリファレンスマニュアルだけで解決しようとした場合、「該当のバージョンのオンラインリファレンスマニュアルを開く」⇒「SQL Statement Syntaxの章を開く」⇒DDLまたはDMLまたはレプリケーション関連…でさらにリンクを開くことになります。たとえば ALTER USER ステートメントが「Database Administration Statements」か「Utility Statements」かがわからない場合、両方のリンクを開いてみる必要があるかも知れません。不便です。
そこで、サーバーサイドヘルプのための HELP ステートメントを使います。
mysql> HELP 'ALTER USER';
Name: 'ALTER USER'
Description:
Syntax:
ALTER USER syntax for MySQL 5.7.6 and higher:
The ALTER USER statement modifies MySQL accounts. It provides control
over account password expiration. As of MySQL 5.7.6, it also provides
control over authentication, SSL/TLS, and resource-limit properties,
and account locking and unlocking.
...
URL: http://dev.mysql.com/doc/refman/5.7/en/alter-user.html
これらの項目は基本的に最新版のMySQLサーバーのオンラインリファレンスマニュアルでの各項目へのリンクになっていますが、いくつかの例外(最新版のMySQLサーバーのものではなく、独自に分冊されたドキュメント)があり、「Getting Started with MySQL」、「NDB Cluster API Developer Guide」などがそれに当たります。
「mysqld Option/Variable Reference」の章では、サーバーの各バージョンごとに追加された/削除されたオプションやサーバー変数を参照できます。「Keywords and Reserved Words」の章では同じく予約語とキーワードを、「Functions and Operators」の章では関数と演算子を参照できます。
最後に、これは通常のリファレンスマニュアルの範疇ですが、ナットシェルのページを紹介します。ナットシェルは「要約」という意味で、各メジャーバージョン間の変更について簡潔にまとめられています。英語版のタイトルが「What Is New」なので、「ナットシェル」よりもその呼び方の方が慣れているかも知れません。