The Linux Foundation Collaboration Summit基調講演の模様、左はご存じLinux FoundationのExecutive Director、Jim Zemlin氏、右はインテルOpen Source Technology Center
(OTC)ディレクターのImad Sousou氏
6月に開催される「LinuxCon Japan 2012」では、Tizenに関するミニ・サミットが開催される予定です。その「基礎知識」という意味でも、今回はCollaboration Summitで明らかになったTizenの内容や状況に関して、とくによく聞かれる3つの質問を中心にご紹介させていただこうと思います。
まずひとつはブラウザですが、これは恐らくTizen独自ブラウザであるようです。セッションの中では、Tizenブラウザは「Low Power Device向けに、Tizen Web APIに最適化されたもの」という説明がされましたが、現在Betaの段階ではありながらも、すでに既存のモバイル向けブラウザの中ではもっとも快適にHTML5が動作するブラウザとなっているようです。
また、ネイティブアプリケーションを開発する際のAPIにも違いがあります。MeeGoではQtでしたが、TizenではEFL(The Enlightenment Foundation Libraries)が採用されています。TizenはHTML5を積極的に推していることから、「ネイティブアプリを開発する場合はどうするのか?」とよく聞かれていたのですが、どうやらこれがその答えのようです。