VS Code⁠GitHub CopilotのMCPでStreamable HTTP⁠画像出力に対応 再利用可能な指示ファイル⁠プロンプトファイルの設定や⁠クイックフィックスでHTML⁠Markdownの代替テキストの生成も

Visual Studio Code(以下VS Code)は2025年4月の更新で、GitHub Copilotに組み込まれているMCPにおいてStreamable HTTPと画像出力に対応した。これにより、MCPサーバーとの接続にStreamable HTTPを使えるようになり、また画像生成に対応していれば画像を出力できるようになった。

なお、MCPサーバーの導入には、GitHub Copilotのエージェントモード上で手動で追加したり、MCPサーバーを検出するためのボタンを利用できる(Claude Desktopで使っているMCPサーバーを検出可能⁠⁠。

また、Markdownベースの指示ファイル(*.instructions.md)とプロンプトファイル(*.prompt.md)を使用することで、再利用可能なガイドラインとプロンプトを設定できるようになった。これらはユーザーデータフォルダまたはワークスペースに配置する。

指示ファイルは、チャットリクエストに適用できるコンテキストを提供するためのもの。この指示をプロンプトに自動的に追加するには、指示ファイルのYAMLフロントマターにapplyToの項を追加して、指示が適用されるファイルを指定する。

プロンプトファイルでは、プロンプトテキスト、チャットモード、使用するツールを記述する。これにより、一般的なタスクで再利用可能なチャットリクエストをおこなうのに役立つという。たとえば、フロントエンドコンポーネントの作成やセキュリティレビューの実行が想定されている。このプロンプトファイルチャット入力欄で、/コマンドでその​ファイル名を指定することで利用できる。

そのほか、VS CodeのGitHub Copilotでは以下のような機能が追加・改善された。

  • デフォルトのモデルがOpenAIのGPT-4oからGPT-4.1に変更された。
  • チャット入力欄で#githubRepoを使うことで、ローカルで開いていない場合でも、Copilot Chatから直接任意のGitHubリポジトリ内のコードを検索できるようになった。
  • チャット入力欄で#extensionsを使うことで、Marketplaceから拡張機能を検索してインストールできるようになった。
  • OpenAI GPT-4.1とAnthropic Claude Sonnetを使ったエージェント編集が高速化したため、大容量ファイルでのパフォーマンスが向上した。
  • 自動修正診断機能により、エージェントモード編集中にエラーが発生した場合、フォローアップ編集を自動的に提案できるようになった。
  • 会話の要約機能とプロンプトのキャッシュにより、エージェントセッションが長くなっても、チャットの応答性とスムーズさを維持できるようになった。
  • セマンティックテキスト検索(試験的機能)の実装。設定を有効にすると、検索ビューでAIによるキーワード提案がおこなえる。関連するコードをより素早く見つけるための関連性の高い参考文献や定義を表示する。
  • インラインで提案を行うNext Edit Suggestions (NES)に新しいモデルを導入。より高速で状況に応じたコードレコメンデーションを提供するように設計された。
  • JavaScriptファイルとTypeScriptファイルにおける、不足しているインポート文の追加を自動的に提案するようになった。利用するにはこの設定を有効にする必要がある。
  • クイックフィックスCtrl+.から、HTMLファイルとMarkdownファイルの画像の代替テキストを生成できるようになった。

さらにGitHub Copilot以外の新機能として、新しいフローティングウィンドウや、ステージングされたファイルの変更内容を確認するクイックdiffの機能が追加された。

このほか詳しい更新内容は上記リンク先を参照のこと。

おすすめ記事

記事・ニュース一覧