イラストでわかる! Blenderの基礎知識

Blenderでクイックエフェクトを使って炎や煙の設定をしてみよう

本連載では、Blenderの基本的な知識、機能についてイラストを交えながら紹介しています。第51回は、Blenderで用意されている物理演算のうち、簡単に設定できるクイックエフェクトの設定方法について学んでいきます。

前回のおさらい

クイックエフェクトとは、Blenderに用意されている機能の一つです。たった数ステップでオブジェクトが爆発する表現や、煙が昇るような表現を再現できます。

クイックエフェクトの「クイック煙」を設定してみよう

前回は、⁠クイックファー」「クイック液体」の2つの設定方法を見ていきました。今回は「クイック煙」を設定してみましょう。手順は前回行ったものたちと同じです。

オブジェクトを配置し、画面上部にある[オブジェクト]から[クイックエフェクト]>[クイック煙]を選ぶことで、物理演算を適用できます。

この状態でSpaceを押してアニメーションを再生すると、煙が昇るアニメーションが再生されます。

また、内側の直方体を選択した状態で物理演算プロパティにある[流体]>[設定]内の[フロータイプ]をクリックすると、煙以外にも[火炎]などを選ぶことができます。

試しに[火炎]を選んでアニメーションを再生してみましょう。すると、炎が立ち上がるようなアニメーションが再生されます。

もし、まったく炎があがらない!となったら、オブジェクトの表示方法を「ソリッド」にすると、炎のアニメーションを見ることができます。

レンダリングしても炎が見えるようにしてみよう

ソリッド表示にすると炎は見えますが、実はこの状態のままカメラを配置して動画を書き出しても、炎は見えません。

炎もきちんと見えるように設定を行っていきましょう。まずは、画面上部にある[シェーディング]タブに切り替えて、ワークスペースを変更します。

次に、外側オブジェクトを選択します。すると、ウィンドウ下部にノードが2つ表示されます。ノードとは、オブジェクトの色や質感などを設定するための機能です。ノードを組み合わせることで、非常にたくさんのマテリアルを表現できます。

[プリンシプルボリューム]と名付けられているノードの中にある[黒体の強度]の数値を[1]に上げてみましょう。すると、炎が表示されるようになります。

この状態であれば、レンダリングを行ったときでも問題なく炎が表示されます。


今回は前回に引き続き、クイックエフェクトについて見ていきました。次回は、グリースペンシルに関する内容を見てく予定です。次回もよろしくお願いします!

おすすめ記事

記事・ニュース一覧