イラストでわかる! Blenderの基礎知識

Blenderで海の表現をしてみよう

本連載では、Blenderの基本的な知識、機能についてイラストを交えながら紹介しています。第46回目は、Blenderに用意されている物理演算の一種である海洋に関する設定方法について学んでいきます。

海洋とは

Blenderでは、⁠海洋」という物理演算が用意されています。名前の通り、波の表現を作ることができます。

オブジェクトの準備をしよう

まずは、波を作るオブジェクトを配置しましょう。Shift+Aで表示されるメニューから[平面]を選択して、平面のオブジェクトを配置します。

配置したオブジェクトを選択した状態で、⁠モディファイアプロパティ]から[物理演算]>[海洋]を選択します。これで、波の表現をする準備はできました。

海洋を作ってみよう

[海洋]を適用すると、配置した平面よりも大きな平面が配置されます。この平面の大きさは[モディファイアプロパティ]内の[サイズ]を変更することで、変えることができます。

また、⁠海洋]を適用させた状態でSpaceを押してアニメーションを再生しても、波打つことはありません。そんなときは、キーフレームが[1]にある状態で、⁠モディファイアプロパティ]内にある[時間]の横の白い点をクリックして、キーフレームを打ちます。

次に、キーフレームを[50]まで移動させたあと、⁠モディファイアプロパティ]内にある[時間]の数字を[10]に変更したあと、横の白い点をクリックして、キーフレームを打ちます。この状態でアニメーションを再生してみると、平面が波打つようになります。

ちなみに、この[時間]で指定した数値はその秒数になったときの波の形を再現しています。例えば、1秒であればその時間の波の形を表します。つまり特定のフレームにおいて[時間]を指定することで、指定した時間の波の形をそのフレームで表現できるわけです。

いろいろ設定してみよう

どのように波打つのか確認できる状態で、波の荒さなどを設定していきましょう。⁠スケール]の値を大きくすると、波の高さが高くなります。

また、⁠波立ち]の値を大きくすると、波の形状が鋭くなります。

[風速]は、値が小さいと小さな波がたくさんでき、値が大きいと大きな波ができます。


今回は、物理演算の一種である「海洋」について見ていきました。次回も物理演算の一種である「リジットボディ」について見ていく予定です。次回もよろしくお願いします!

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